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パラグライダーの男性が雲に吸い込まれ下降不能に、死に向かってじわじわ凍りつく様子が恐ろしい

パラグライダーの男性が雲に吸い込まれ下降不能に、死に向かってじわじわ凍りつく様子が恐ろしい
TikTok/kantaihai0324

中国の経験豊かなパラグライダー乗りが危険な上昇気流に押し上げられ、高度8600mの雲の中から降りれなくなってしまった。

 

マイナス40℃と酸素不足に耐える

 

この不運に見舞われた中国のLiu Geさんは、酸素が希薄な高高度でマイナス40℃近い寒気に晒され、それでも冷静さを失うまいと努力した。その凄惨な姿を映した動画が、先週、SNSで話題になった。

 

動画中、衣服も顔も氷に覆われたLiuさんは、息を切らせ、酸素不足で気を失わないように耐えている。

 

先月24日に彼は、甘粛省(かんしゅくしょう)と青海省(ちんはいしょう)の境にある祁連(きれん/チェーリン)山脈からテイクオフした。その後高度3000メートルあたりを滑空していたところ背後に積乱雲が現れ、その後上昇が収まらなくなってしまったという。

 

パラグライダーやハンググライダーがこのように上空に持って行かれてしまう現象は、海外ではCloud Suck(中国語では「雲吸」)と呼ばれている。積雲の下にある上昇温暖気流が原因で、特に厚い積雲や積乱雲の下で起こりやすい。海外メディアによれば、ディープスパイラルという急降下のテクニックを用いても下降できない場合があるそうだ。

 

@kantaihai0324 5月24日,滑翔傘愛好者“六哥”在祁連山飛行時被雲吸至海拔8598米,這一成績已經可以申請吉尼斯紀錄了。但這是一次意外事故,當時起飛高度是3000多米,滑翔傘失控無法降落,最後到達8000多米高空,飛行落差5000多米。視頻顯示,“六哥”全身多處結冰,但仍保持控傘的意識,最後安全著陸。“六哥”用視頻記錄下了遭遇雲吸、成功生還的整個過程。#正能量 ♬ 原声 – kantaihai0324

奇跡の生還

 

中国ではパラグライダーの飛行高度は5000メートル未満に規制されており、この日Liuさんもそれを超える気はなかったので、酸素マスクも特別な防寒具も身につけていなかった。それでも何とか耐えた彼は、地上の友人たちとインターコムで連絡を取り続け、最終的には地上に戻ることができた。中国のメディアは「奇跡の生還」と報じている。

 

Liuさんは当時のことについて、「自分が酸素欠乏症になっているのが分かりました。両手は凍っていました。そんな中で、私はインターコムでコミュニケーションを取り続けていました」とSNSに書き込んでいる。(了)

 

出典元:Odditycentral:Paraglider Nearly Freezes to Death After Being Sucked Up 28,000 Feet into Clouds(5/30)

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