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人に慣れすぎているため安楽死に…ヒトの善意の犠牲者となった1頭の熊

人に慣れすぎているため安楽死に…ヒトの善意の犠牲者となった1頭の熊
Twitter/WCSOOregon

米オレゴン州で、ヒトの犠牲になった1頭の熊がいる。

 

人に餌付けされた熊

 

その熊は、オレゴン州でも人気のボート乗り場で目撃が相次いでおり、6月13日にはワシントン郡の保安官事務所が、「森に帰そうと頑張っているところです。ボート乗り場Aには近寄らないようにしてください」とツイートしていた。

 

 

熊は同日に発見されたのだが、森に帰せるような状態ではなかったそうだ。

 

発見された熊の周りには、誰かが置いて行ったとみられるエサが積み上げられており、まだ2~3歳という若い個体の熊は、人から餌をもらうことに慣れているのは明らかだった。

 

SNSには、ハイウェイ近くで撮影されたという目撃写真が多数投稿されていた。中には「めちゃくちゃフレンドリーな奴だったよ」とのコメントもあった。

 

Tim Lenihanさんの投稿 2019年6月12日水曜日

Lisa Newtonさんの投稿 2019年6月12日水曜日

 

オレゴン州の野生生物管理当局によると、SNSにはその熊と一緒に撮ったセルフィーの投稿もあったという。

 

安楽死されることに

 

保安官事務所は森に帰そうと考えていたようだが、野生動物の専門機関である、オレゴン州の野生生物管理当局は異なる決断を下した。

 

この熊があまりにも人に慣れているため、森に帰しても人と関わろうとしてしまう。そのため、将来的の危険を防ぐために、当局は安楽死を決めた。

 

6月13日に公開されたプレスリリースでは、人に慣れた熊を森に帰すことはしないこと、野生動物にエサをあげることは違法な行為であることを強調した。

 

批判の声が寄せられる

 

ワシントン郡の保安官事務所のTwitterやFBアカウントには、「不必要な残酷行為だ」「熊は生きようとしただけなのに」「なんて残酷な専門家なんだ」など、批判の声が寄せられている。

 

こうした意見に対して、ワシントン郡の保安官事務所はFacebookにこう投稿している。

 

残念ながら野生生物の専門家は、この熊を森に帰すことはないと決断しました。この結果をとても悲しく思います。しかし、このような難しい決断については、専門家に任せるしかありません。

そして、これは人が熊にエサを与え、かかわりを持ったから起こった結末にほかなりません。

 

なんとも悲しい結末だが、“善意”でこの熊にエサを与える人がいなかったら、きっとこの熊は今でも森の中でのんびりと暮らしていたに違いない。(了)

 

 

出典元:Oregon Department of Fish and Wildlife:Press Release(6/13)
出典元:Washington County Sheriff’s Office

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