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イスラエル軍がイランの国営放送局を空爆、生放送中にスタジオ内で爆発

イスラエル軍がイランの国営放送局を空爆、生放送中にスタジオ内で爆発
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イスラエル軍は6月16日、イランの国営テレビ局を空爆し、建物が炎上したという。

 

テヘランにある国営放送局「IRIB」を空爆

 

16日の早朝、イスラエル軍はイランの首都・テヘランにある国営放送局「IRIB」の建物を空爆した。

 

まだ死亡した人数などは明らかになっていないが、イラン人ジャーナリストのYounes Shadlou氏によれば、炎上した放送局の中には、多くの彼の同僚が残っていたという。

 

 

イラン外務省報道官のEsmaeil Baghaei氏は、イスラエル軍による「IRIB」への攻撃を非難。この攻撃を「邪悪な戦争犯罪行為」と呼び、イスラエルを「真実の最大の敵」であり「ジャーナリストの殺害者」であると非難した。

 

イスラエル軍は、ガザ地区においても、数多くのジャーナリストを殺害してきた。

 

またBaghaei氏は、国連安全保障理事会に対し、即時に行動を起こし、「大量虐殺の侵略者」による更なる残虐行為を阻止するよう強く求めたという。

 

イスラエル側も、イランの国営放送局を空爆したことを認めており、ガザ地区での攻撃と同様に、証拠を示さず、「この建物がイラン軍によって利用されていた」と主張している。

 

ニューヨークに拠点がある非営利団体「ジャーナリスト保護委員会（CPJ）」は、イスラエル軍によるイラン国営放送局への攻撃を非難。イスラエル軍がガザ地区で約200人のジャーナリストを何の根拠もなく殺害したことも指摘し、「CPJは、イスラエルがイラン国営テレビ局の生放送中に爆撃したことに抗議する」と述べた。

 

ハメネイ師を標的にし続けると主張

 

一方、イスラエル軍はイラン西部のミサイル施設を空爆したと発表。また首都・テヘランの空港にある、イラン軍のF-14戦闘機2機を標的にしたと述べたという。

 

さらにイスラエルに向けられた無人機の発射を阻止したとし、発射の数分前に装置を破壊したと主張した。

 

イランの国営メディアも、北西部の都市・タブリーズで、イスラエル軍のF-35ステルス戦闘機が、イランの防空システムによって撃墜されたと報じている。

 

イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカ・ABCニュースのインタビューにおいて、イランの最高指導者ハメネイ師を標的にする可能性を否定せず、最高指導者の殺害は「紛争を終結させる」と発言した。

 

アメリカのトランプ大統領は、カナダで開催されたG7サミットにおいて、イランは「手遅れになる前に」、イスラエルとの敵対行為のエスカレーション緩和について協議すべきだと述べたという。

 

その一方で、アメリカ海軍の空母「ニミッツ」が、中東に向かったとの情報もある。「ニミッツ」はベトナムのドッグに入る予定だったが、緊急事態によりキャンセルされ、出港したと言われている。

 

アメリカ国内では、アメリカ軍にイラン空爆作戦への参加を求める、親イスラエル団体からの声が高まっており、民主党のティム・ケイン上院議員は6月16日、トランプ大統領がイランへの軍事攻撃を命じる前に、まず議会の承認を得ることを義務付ける法案を提出した。

 

ガザ地区でも68人が死亡

 

一方、ガザ地区でもイスラエル軍による攻撃が続いており、ガザ地区の保健当局によれば、6月16日には過去24時間で68人が死亡、少なくとも182人が負傷し、病院に搬送されたという。

 

死者のうち38人は、主にガザ地区南部のラファにある「ガザ人道財団」の配給所付近で、飢えた家族のために食料などを求めていた人々だとされている。

 

国連人権高等弁務官のVolker Turk氏は、「イスラエルの戦争の手段と方法は、ガザ地区のパレスチナ人に恐ろしく、許しがたい苦しみを与えている」と非難した。（了）

 

出典元：Aljazeera：LIVE: Israel bombs Iran’s state TV in latest wave of attacks on Tehran(6/15)

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