親パレスチナの団体、英空軍基地に侵入し、航空機を損傷させる【動画】

イギリスで、親パレスチナ団体のメンバーが空軍基地に入り、2機の軍用機を損傷させた。
2機の「ボイジャー」を損傷させる
親パレスチナの団体「Palestine Action」は、メンバーが6月20日の朝、イングランドのオックスフォードシャーにあるブライズ・ノートン空軍基地に侵入したと明らかにした。
また団体のメンバーは、2機の輸送機「ボイジャー」のエンジンに赤い塗料を吹き付け、バールを使い、機体を損傷させたという。
「Palestine Action」は投稿した動画において、「これらの航空機は毎日、キプロスの町、Akrotiriにある空軍基地へ向けて飛行しており、キプロスで情報収集、戦闘機への燃料補給、ガザ地区での大量虐殺のための武器輸送を行っている」と主張した。
BREAKING: Palestine Action break into RAF Brize Norton and damage two military aircrafts.
Flights depart daily from the base to RAF Akrotiri in Cyprus.
From Cyprus, British planes collect intelligence, refuel fighter jets and transport weapons to commit genocide in Gaza. pic.twitter.com/zzmFqGKW8N
— Palestine Action (@Pal_action) June 20, 2025
内務大臣が活動禁止にする計画
この事件の後、イギリスのクーパー内務大臣が、「Palestine Action」を活動禁止にする計画だと報じられた。
もし活動禁止が決定されれば、同団体への所属や支援は犯罪となる。
ただし、この団体の活動を禁止にするには、内務大臣が議会に命令を提出し、下院議員と貴族院議員による審議と採決が必要になるという。
「イスラエルによるジェノサイドを阻止せよ」
イギリスのスターマー首相は「ブライズ・ノートン空軍基地で行われた破壊行為は、恥ずべき行為だ」と非難。
しかしアムネスティ・インターナショナルUKのトム・サザーデン氏は、「テロ対策の権限は、Palestine Actionの活動禁止に使われるべきではない」と主張。
「イギリスは、イスラエルへの軍事支援に対する抗議を抑圧するのではなく、イスラエルによるジェノサイドを阻止し、イギリスがジェノサイドに加担するリスクをなくすために、緊急の行動を取るべきだ」と述べた。
また「Palestine Action」も声明で、「イギリスはイスラエル政府を公に非難しているにもかかわらず、軍事物資の輸送、ガザ上空への偵察機の飛行、アメリカとイスラエルの戦闘機への燃料補給を続けている。イギリスは単に加担しているだけでなく、ガザ地区でのジェノサイドと中東全域における戦争犯罪に積極的に関与している」と非難した。
ただ国防関係者によれば、これらの輸送機は、イスラエルの作戦支援には使用されておらず、イラクとシリアにおける対IS作戦の支援で使用されているという。(了)
出典元:METRO:Pro-Palestine group that broke into RAF base ‘will be banned in the UK’(6/20)