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イギリスで反トランプの大規模なデモ、公式訪問に反発

イギリスで反トランプの大規模なデモ、公式訪問に反発
X_Claire Boad

イギリスを訪問中のトランプ大統領に反対するデモが9月17日、首都のロンドンで行われた。

 

5000人が反トランプ・デモに参加

 

アメリカのトランプ大統領の2度目の国賓訪問に反対するため、数千人がロンドンにある議会前広場に集結したという。

 

デモ参加者はロンドン中心部を行進し、一部の人々は「人種差別反対」や「トランプ反対」「イスラエルへの武器供与阻止」と書かれたプラカードを掲げていたそうだ。

 

また2019年に初めてトランプ氏が訪問した際に使われた、「トランプ・ベイビー」と呼ばれる風船の小型版も空に浮かんだという。

 

ロンドン警視庁は、最大で5000人が参加したと推定しており、1600人以上の警察官が配置されたそうだ。

 

また訪問前にはウィンザー城の壁面に、トランプ氏と、未成年者の性加害者であるエプスタイン元被告とがパーティで楽しく過ごす動画も、投影された。

 

 

「ファシズムへの扉を開くことになる」

 

このデモを主催した「ストップ・トランプ連合」には50以上の労働組合や慈善団体、気候変動活動家、反人種差別団体、親パレスチナ団体が参加しているという。

 

「ストップ・トランプ連合」の広報担当者は「トランプと人種差別に屈する政府は、ファシズムへの扉を開くことになる」とし、「トランプ主義の政治を打ち破り」、「平和、社会正義、国際協力に基づく、代替的で民主的な世界観」を推進するためにデモを行うと述べた。

 

BBCが取材したデモ参加者らは、トランプ大統領に対する不満を長々と列挙し、彼を「卑劣」だと感じ、イギリスでは歓迎されていないというメッセージを送りたいと述べたそうだ。

 

このデモの主催者の1人である、政治評論家のゾーイ・ガードナー氏は、「トランプ氏は、私たちが嫌悪するもの全てを体現している」と指摘。次のように述べた。

 

「私たちはイギリス政府に、少しは骨の髄まで気概を示し、少しは誇りを持って、ドナルド・トランプの政治に対する強い嫌悪感をイギリスで示してほしいと思っています」

 

また気候変動活動家、オーリエル・ダウティ・グランビル氏は、トランプ氏が「気候変動否定論者」であり、気候変動は「地球が直面する最大の脅威」だと考えているため、デモに参加したと述べた。

 

また彼女は2度目のイギリスへの国賓待遇での招待を「ひどい」と言い、「すべては貿易協定のためだ」と指摘した。

 

USA TODAYの動画でイギリス人の男性は、次のようにインタビューに答えていた。

 

「彼(トランプ)の行動や不作為は、世界の不安定さを引き起こし、私たちが慣れ親しんだ世界の秩序をひっくり返している。彼はその気になれば、ウクライナでの戦争を止めることができるし、ガザでの紛争を止めることができる。しかしなぜ、彼がそれをしたがらないのか、私には理解できない。彼は世界で最も危険な男だ」(了)

 

出典元:BBC:Thousands protest against Trump’s second UK state visit(9/17)

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