エベレストで救助活動、猛吹雪のため約1000人がキャンプ地に閉じ込められる

flickr_Rupert Taylor-Price
エベレスト東側のキャンプ場で、猛吹雪により1000人近くが閉じ込められ、救助活動が行われている。
救助隊が地元の町へ誘導
中国・チベット自治区のエベレスト東壁付近で猛吹雪が発生し、数百人の登山者が10月5日、救助隊によって安全な場所へ誘導されたという。
また中国中央電視台(CCTV)は、10月5日の時点で350人が小さな町、Qudangに到着し、残りの200人以上の登山者とも連絡が取れていると報じた。
さらにCCTVによると、残りのトレッキング客は、地元政府が組織した救助隊の指導と支援の下、段階的にQudangに到着する予定だという。
ガイドやサポートスタッフの安否は不明
中国からは建国記念日の8日間の連休を利用して、数百人の登山客が、エベレスト東側の奥地、Karma渓谷を訪れたそうだ。
この渓谷は標高が平均4200mとされ、10月3日の夕方から雪が降りはじめ、4日を通して降り続いたという。
国営メディアの「Jimu News」は、約1000人がキャンプ地に閉じ込められたと推定しており、CCTVの報道では、現地ガイドやサポートスタッフの安否は明らかにされていない。
また、同じくチベットにあるエベレスト北壁付近の、トレッキング客が影響を受けたかどうかも不明のままとなっている。
エベレスト北壁付近は舗装道路となっており、アクセスしやすいため、常に多くの観光客が訪れるという。(了)
出典元:The Guardian:Mount Everest rescue under way after snowstorm traps nearly 1,000 people(10/5)