ヒトラーもノミネートされた!?ノーベル賞をめぐる意外な事実とは
先日、ノーベル医学・生理学賞が発表され、京都大高等研究院の特別教授、本庶佑氏が受賞されたが、海外のサイトでは過去のノーベル賞にまつわる意外な事実を紹介している。
複数回受賞している人も
Euronewsによれば、これまでノーベル賞が授与されたのは合計で923件とされ、896人と27の団体に贈られたという。
しかしこの中には複数回受賞している人や団体も含まれているため、実質的には授与されたのは892人、24の団体になるそうだ。
男女別にみると男性の受賞者は844人、女性は48人になるとしている。
驚くべきキューリー一家
最も多く受賞しているのは「赤十字国際委員会」で、1917年と1944年、1963年に授与されているという。
国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)も1954年と1981年に受賞、またアメリカ人のJohn Bardeen氏も1952年と1956年に2度、物理学賞を受賞しているそうだ。
さらに驚くのはキューリー夫人として親しまれている、Marie Curie氏の家族だ。
まずMarie Curie氏は1911年に化学賞、1903年に物理学賞を受賞。夫のPierre氏も1903年に物理学賞を妻とともに受賞しているという。
2人の娘であるIrène Joliot-Curie氏も1935年に、夫のFrédéric Joliot氏とともに化学賞を受賞し、キューリー夫妻の義理の息子であるHenry Labouisse氏は1965年にユニセフの代表として平和賞を受け取ったとされている。
ヒトラーもノミネートされる?
1人で異なった賞を受賞したのはLinus Pauling氏。彼は1954年に化学賞を受賞後、1962年には平和賞を受賞している。
最も若い受賞者はパキスタン出身のMalala Yousafzaiさん。彼女は17歳でノーベル平和賞を受賞しているが、それまでの最年少記録はイギリス人のWilliam Lawrence Bragg氏で、彼は1915年に25歳の若さでノーベル物理学賞を授与されたという。
意外すぎるのが、アドルフ・ヒトラーも1939年にノミネートされていること。ただしヒトラーの推薦人は、皮肉を込めて彼を推したとされ、まさか人々が真面目に受け取るとは思わなかったと告白していたとか。
そのためヒトラーのノミネートはその後、撤回されたそうだ。
またフランスの作家で哲学者でもあるジャン=ポール・サルトル氏は、自身の著作に影響を与えたくないとして、ノーベル賞を辞退したと言われている。(了)
出典元:euronews:Nobels in Numbers: Euronews brings you stats about the famous prize(10/1)