世界初?スウェーデンで“おぞましい食べ物博物館”がオープン間近
スウェーデンで世界的にも珍しい、“おぞましい食べ物”を展示する博物館がオープンを間近に控え、注目を集めている。
食べ物を味わうこともできる?
目にするだけで食欲が減退するような食べ物を展示する予定となっているのは、その名も「おぞましい食べ物博物館(Disgusting Food Museum)」。
博物館はスウェーデン最南部に位置する都市、マルメに10月末にオープンする予定で、展示は来年1月末まで行われる予定であるという。
同博物館のオープンに寄与する心理学者のSamuel West氏は、このような博物館を設立した主な目的について、“面白かしく興味深く、相互作用的であるため”だとする。
さらにWest氏は、博物館においては「味わい、臭いを嗅ぎ、一部においては食べ物に触ることもできる」とも付け加えている。
What's served up at the Disgusting Food Museum? https://t.co/Vqmo2dMmiR pic.twitter.com/7DKzDz1w4c
— NZStuffTravel (@NZStuffTravel) October 1, 2018
展示されるおぞましい食べ物とは…
それでは実際に、どのような食べ物が展示されることになるのだろうか。
博物館の館内には、世界各地から集められた80にも及ぶおぞましい食べ物が展示されるという。
その中にはペルーのモルモットの丸焼きや、まな板の上に展示された生の雄牛のペニス、さらにはイタリア・サルデーニャ地方の蛆虫入りのチーズといった食べ物などが含まれるとのことだ。
Bat soup, eyeball juice, and maggot cheese: exhibits at the Disgusting Food Museum https://t.co/jUsP8f6neJ pic.twitter.com/LkSP8cwntb
— The National (@TheNationalUAE) October 3, 2018
しかしそれらの常軌を逸した食べ物の中でもWest氏が“とにかく不快である”とするのは、アイスランドの腐ったサメの食べ物だ。
また同氏はそれ以外にも、博物館においては英国の大学で“最も臭い”ことが証明されたチーズも展示されるとしている。
一方、このようなおぞましい食べ物の数々を展示する際に最も重要となるのが、いかにして食べ物の“不快な臭い”を保つかということだ。
これについてWest氏は食べ物の臭いは医療研究用のジャーで保存しているとする一方、それが放つ臭いにより研究チームは危うく研究所から追い出されるところであったとしている。
博物館設立の本当の理由?
一方、このようなおぞましい食べ物を展示する博物館の設立の裏には、“真面目”な理由もあるとWest氏は主張する。
これについて同氏は、「もし我々が昆虫のような、より環境に優しいプロテインの摂取源について考えるのであれば、我々はおぞましいという考え方について疑問を持つ必要がある」と語る。
他方でWest氏は、博物館が失敗に終わる可能性にも言及。もしそうなった場合には、氏は巨額の資金を失うことになるとしている。
おぞましい食べ物を展示するという世にも珍しい博物館。勇気がある方は、博物館の客足を伸ばすためにも開催期間中に一度博物館を訪れてみてはいかがだろうか。(了)
出典:The Local Sweden:Yuck factor: Disgusting Food Museum to open in Malmö (9/26)