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船で香港へ渡ったワンコ、タイの飼い主が現れる前に殺処分される

船で香港へ渡ったワンコ、タイの飼い主が現れる前に殺処分される
Facebook/Hong Kong Animal Post

偶然、タイから貨物船に乗り、約2000km離れた香港の港に到着したワンコが、その後殺処分されたとして非難の声が上がっている。

 

船員も飼い主が見つかるようにとSNSに投稿

 

そのワンコはタイのチョンブリー県にある街、Laem Chabang港で貨物船に誤って乗ってしまい、6日後に香港の青衣島にある港に到着したという。

 

その後、船がドッグへ入るため船長は、ワンコを当局へ引き渡した。しかしその前に船員らはワンコの写真を撮り、飼い主が見つかるようにと願い、SNSに投稿したそうだ。

 

すると、タイのバンコクに住む女性が飼い主として名乗り出るが、彼女はその後ショックを受けることに。というのもワンコを引き取りに向かう前に、愛犬が殺処分されたと知らされたからだ。

 

この問題に関して、タイや香港の動物愛好家からも当局に対して非難の声が上がっている。

 

【泰國狗狗誤上船來港事件】泰國人擔心狗狗安危…

香港動物報さんの投稿 2019年3月12日火曜日

「4日が過ぎる前に殺されていた」

 

香港に住んでいる飼い主の女性の姉は、 Apple Dailyの取材に対して次のように語っている。

 

「私の妹は、殺処分は無謀な行いだと言っていました。香港当局は、もし4日以内に飼い主が見つからなければ、犬は殺されるだろうと話していました。でも4日もたっていなかったのです。4日が過ぎる前に、犬は殺されたのです」

 

また飼い主の女性は、香港の友人を見つけ、一時的に犬を預かってもらうよう約束までしており、香港を訪れる予定だったという。

 

タイの動物保護団体「Watchdog Thailand」は、香港の農水省から「この犬が狂犬病が発生しているエリアから来たと疑われることから、公衆衛生と安全、動物福祉を考慮し、殺処分した」と伝えられたとしている。

 

そして香港の民主党議員であるRoy Kwong(鄺俊宇)氏も以前から、繰り返し農水省に対して犬の安全をしっかり確保するよう促すために、ネットに書き込んでいたという。

 

しかしその後、Kwong氏は、犬が安楽死させられたと聞かされたため、次のように怒りをあらわにしている。

 

「農水省がこの出来事の真相を究明する前に、犬を殺したことに私は怒っています。もし犬が他の国や世界の他の場所から旅をしてきたとしたら、このような短い期間で見境なく殺されてはいなかったでしょう」

 

運悪く船に乗ったために命を奪われたワンコ。こんなことになるとは、飼い主はひどく悲しんでいるにちがいない。(了)

 

 

出典元:MailOnline:Pet dog that accidentally travelled 1,250 miles after wandering onto a cargo ship from Thailand is put down by Hong Kong officials, sparking outrage from animal lovers(3/14)

出典元:HKFP:Anger as Hong Kong authorities euthanise dog which mistakenly boarded cargo ship from Thailand(3/14)

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