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女性への暴力を非難する、バービーをテーマにした展示作品が衝撃的

女性への暴力を非難する、バービーをテーマにした展示作品が衝撃的
Instagram/justlidialidia

女性への暴力に対し、意識を高める目的で開催されたアート作品展。その作品に非難の声が集まり、展示が取りやめとなる出来事が英国であった。

 

子供の目に触れる場での展示

 

「Girls World」というタイトルがつけられたその展覧会は、英国ノースヨークシャーのアートギャラリー「The Pineapple Black」が主催したもの。

 

ショッピングセンターが会場となっており、そこが子供の目にも触れる場所だったことから、非難の声がわき起こったようだ。

 

Pineapple Blackさんの投稿 2019年4月15日月曜日

バービーを蹴飛ばすケン

 

問題となった作品は3点で、どれもバービー人形を使ったジオラマ風の写真作品。ひとつはボーイフレンドのケンが(夫役になり)バービーに暴力をふるっている場面、もうひとつはレイプされたバービーが私生児を出産した場面、そして最後は木で首を吊っている場面だ。

 

Ruiyu Yiさんの投稿 2019年4月20日土曜日

Ruiyu Yiさんの投稿 2019年4月20日土曜日

Ruiyu Yiさんの投稿 2019年4月20日土曜日

暴力に対する意識を高めるため

 

作品を制作したLidia Lidiaさんによれば、女性への暴力に対する意識を高めたいという思いがあったそうだ。そのために、「多くの成人女性や未成年の女の子が経験するリアリティ」を表現したと言う。

 

Ruiyu Yiさんの投稿 2019年4月20日土曜日

 

ギャラリーの共同経営者であるBobby BenjaminさんとStephen Irvingさんは、展覧会開催前から作品が批判されることを予期していたそうだ。それでも展示することに意義があると判断し、開催に踏み切った。Benjaminさんは海外メディアにこう話している。

 

何らかの反発はあるだろうと予想してはいました。苦情は来るだろうと。しかし私たちにとって大事なのは、アーティストを裏切らないこと、彼女(Lidia Lidiaさん)が主張したい意見を修正したりしないことです。

我々の社会は、こうした問題(女性への暴力)を見えない所に隠してしまいます。人々は表立ってそれを話題にしません。話せば、暴力が実際にあることを認めなければなりませんから。

展覧会の目的はそこにあります。問題を人々の目に晒し、話題にさせるのです。それは私たちのギャラリーでなくても、誰かがやるべきことなのです。

 

この展覧会は4月10日に開始され、4月18日にショッピングセンターから撤去、その後は場所を変え、アートギャラリー「The Pineapple Black」内で5月11日まで公開される予定だ。(了)

 

 

出典元:Metro:Art exhibit showing Barbie being beaten by Ken moved out of children’s view(4/28)

出典元:Lidia Lidia

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