B2ステルス爆撃機から投下される地中貫通爆弾—米空軍がリリースした高画質動画が凄い
イランや北朝鮮との緊張が高まる中、アメリカ空軍は、新たに開発された大型貫通爆弾(Massive Ordnance Penetrator)のテスト映像をリリースした。
以前にも同様の映像が公開されているが、今回リリースされたものはそれよりはるかに高画質。B2ステルス爆撃機から投下された貫通爆弾が、地中に潜り込む様子がはっきりと分かる。
敵地の奥深く忍び込む爆撃機
特異な形状が特徴的なB2ステルス爆撃機は、敵のレーダーから探知されないためのステルス技術が総結集された爆撃機だ。
敵地の奥深く侵入し、重要な軍事施設を爆撃できるB2ステルス爆撃機は、20年以上前から実戦に投入されており、「難題を最も確実に解決する策」としてSilver Bullet(銀の弾丸)などとも呼ばれている。
地中に入って爆発する貫通爆弾
大型貫通爆弾(Massive Ordnance Penetrator)は、米空軍が最近開発した過去最大の威力を持つ地中貫通爆弾。B2ステルス爆撃機は、これを2個搭載することができる。
大型貫通爆弾の全長は約6メートル、重量は約2,270kg。地中深くに作られた軍事施設やトンネル、倉庫などを破壊する目的で作られたこの爆弾は、着弾した時点では爆発せず、地下に潜り込んでから爆発する。
また、GPSを利用したシステムに誘導されて、目標地点に正確に到達するのも特徴だ。リリースされた動画には、地上に置かれた目印をほぼ真上から直撃する様子が映っている。
イラン、北朝鮮へのアピールか
米空軍が今回、高解像度の動画をリリースした理由は、イランや北朝鮮への戦力アピールであると見られている。
特にイランとアメリカとの緊張は高まっており、今月トランプ大統領は、空母エイブラハム・リンカーンを中心とする打撃群と戦略爆撃機部隊を中東に派遣した。また、15日には、イランの隣国イラクから、大使館職員の退避を命じている。
イラン政権は敵国(アメリカ)との全面対決の意思を見せており、このまま戦争となれば、動画に映っている大型貫通爆弾が使われることになるだろう。(了)
出典元:Mail Online:US Air Force posts highest quality video ever of secret B2 stealth bomber dropping two ‘mother of all bunker buster bombs’ as tensions with Iran increase(5/17)
出典元:The Drive:New Video Of B-2 Bomber Dropping Mother Of All Bunker Busters Sends Ominous Message(5/17)