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北朝鮮へ移住した韓国人男性、実は元外務大臣の息子だった

北朝鮮へ移住した韓国人男性、実は元外務大臣の息子だった
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韓国の男性が北朝鮮へ移住することになり、非常に珍しいケースだとして海外メディアが伝えている。  

「両親の意志を守るため」

  その男性とは、チェ・イングク氏(73)。北朝鮮メディアは7月6日に、チェ氏が平壌空港に到着する様子を映像で伝えたという。(※72歳との報道も)   その報道ではチェ氏が北朝鮮の役人と会った時、花束を受け取る場面などが映っていたそうだ。   韓国では北朝鮮に渡る際、特別な許可を得なければならないが、チェ氏は許可を正式には申請していないという   このためチェ氏は北京へ行き、北朝鮮政府からビザが承認された後に、平壌へ向かったとみられている。   チェ氏はその後、北朝鮮のウェブサイト「わが民族同士」で「感謝している国に従い、そこに住むことは、両親の意志を守るためなのです。だから私は遅ればせながら、永久に北朝鮮に住むことを決意しました」と説明したそうだ。  

父親が外務大臣、政争に敗れ渡米

  チェ氏の父親である崔徳新氏はもともと朝鮮半島北部の出身だったが、韓国では朴正熙元大統領の下で外務大臣を務めていたという。   しかしその後、朴政権との激しい対立から、1976年に渡米。さらに1986年には2人の息子と3人の娘を残して、妻と共に北朝鮮へ渡ったとされている。   このため息子のチェ氏は、長い間「裏切り者(売国奴)の息子」とみなされ、辛い人生を歩んできたそうだ。   またAFPではチェ氏が安定した職に就けず、経済的にも困窮していたとも伝えている。     ただし海外メディアの中には、今回のチェ氏の北朝鮮への移住がプロパガンダに過ぎない、との見方を示しているものもあるという。   朝鮮戦争後に北朝鮮から逃れた人は3万人以上もいるとされ、同国ではいまだに人権侵害が横行し、貧しさから多くの人々が韓国へ逃れている。   そんな中で北朝鮮へ渡ったチェ氏は、どのような待遇で迎えられたのだろうか。(了)     出典元:The Guardian:Son of high-profile South Korean defector 'moves to North Korea'(7/8) 出典元:Mirror:South Korean, 73, defects to North Korea to fulfil parents' 'dying wish'(7/9)

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