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小児がん治療の現実 5才の姉が弟を励ます写真が胸を打つ

小児がん治療の現実 5才の姉が弟を励ます写真が胸を打つ
Facebook/Beckett Strong

米国テキサス州プリンストン市に住む2児の母が、小児がん治療の現実を示す衝撃的な写真をFacebookで公開し、話題になっている。

 

そこには、吐き気をもよおして便座に手をつく息子と、彼を介抱する5才の姉が写っている。

 

急性リンパ性白血病と戦う4才児

 

Kaitlin Burgeさん(28才)の息子Bechett君は、2才の時に、ガンの一種である急性リンパ性白血病と診断された。それ以来彼は、輸血と抗ガン剤治療を続けている。

 

Kaitlinさんが今年1月に撮った写真に映っているのは、現在4才になるBechett君と、姉のAubreyちゃんだ。トイレに嘔吐したBechett君の背中を、1才年上のAubreyちゃんがさすってやっている。吐き気や嘔吐は、抗ガン剤の副作用としてよく知られている。

 

Beckett Strongさんの投稿 2019年9月3日火曜日

 

(息子は)遊んでいる最中に吐いたり、朝起きてすぐに吐いたりします。そんな時、Aubreyはいつも弟の背中をさすってやっています。30ポンド(約13キロ)だった息子の体重は、今は20ポンド(約9キロ)にまで減りました。肯定しようが否定しようが、これが小児がんの現実なのです。

 

KaitlinさんはFacebookにこう書いている。Bechett君がトイレで吐いた後、姉のAubreyちゃんは弟の手を洗ってやり、居間のカウチまで連れて行くそうだ。そして、吐瀉物で汚れたトイレを掃除する母や父親のMatthewさん(31才)を手伝う。

 

家族の重要さを知ってもらうために公開

 

がん治療という危機的な状況の中で、家族の繋がりがいかに大切かを知ってもらうためにこのショッキングな写真を公開した、とKaitlinさんは海外メディアに話す。姉弟の強い繋がりには驚くとともに、姉のAubreyちゃんを可哀想にも思うと言っている。

 

2人が一緒にいるのを見ると、嬉しさと悲しさが同時にこみ上げて来ます。

2人の繋がりは素晴らしいものです。Aubreyは弟の面倒をよくみつづけています。

けれど、4〜5才の子供なら、本当なら外で友達と遊んでいるべきだと思うのです。

Beckett Strongさんの投稿 2019年5月22日水曜日

 

Aubreyちゃんはこれまでスポーツジムに通っていたが、それも一家の「経済的な理由から」続けられなくなくなったそうだ。

 

Beckett Strongさんの投稿 2018年12月18日火曜日

 

Bechett君の抗ガン剤治療は、これから2年間続くらしい。今のところ彼はよく耐えている、と母親は言う。

 

今はいろいろな事がありますが、体調がいい時の息子は陽気なお調子者で、とても幸せそうにしていますよ。

(了)

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