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世界で最も“モフモフ”の羊、死亡していたことが明らかに

世界で最も“モフモフ”の羊、死亡していたことが明らかに
2015. RSPCA ACT

世界で最も“モフモフ”であるとして知られていた羊が、死亡していたことが判明した。

 

41キロもの大量の毛でギネスに

 

世界で最も大量の毛を持つ羊は、“クリス”との名で親しまれていたもの。享年は約10歳であるという。

 

クリスは2015年、オーストラリアの首都キャンベラ近郊で発見された。

 

ところがこの時のクリスは、まるで雲のような約41キログラムもの毛に覆われていた。

 

そのため立つことすらも困難で生命が危ぶまれるほどであったため、保護されることとなった。

 

尚この41キログラムという大量の毛によってクリスはギネスの世界記録を樹立させており、刈り取られた毛はオーストラリア国立博物館に寄贈までされている。

 

The National Museum of Australia

 

クリスの保護を行っていた動物保護施設「Little Oak Sanctuary」は、クリスの死去についてFacebook上でコメントを発表。

 

“我々はこの優しくて賢く、人懐こい羊の死に際し、悲しみに暮れています”としている。

 

同施設の共同創設者Kate Lukeさんによると、クリスはこのところ“非常に幸せで健康的”であったといい、その死は突然のことであったという。

 

Facebook / Little Oak Sanctuary

なぜこれほど“モフモフ”に?

 

しかしクリスはなぜ、ここまで“モフモフ”になってしまったのだろうか。

 

オーストラリア国立博物館によると、野生の羊が自然と毛を失うのに対し、毛を採取するために育てられる現代の家畜化された羊の毛は、人の手によって刈り取られない限り成長し続けるという。

 

2015. RSPCA ACT

 

そのため元々家畜であったにも関わらず野生化したクリスは、人の手が加えられない間に“モフモフ”になってしまったようだ。

 

一方、クリスの前に大量の毛によってギネス記録を打ち立てていた羊は、28.9キログラムもの毛を持つ個体であったという。

 

それを鑑みても、クリスの毛がいかに規格外のものであったのかがわかる。

 

2015. RSPCA ACT

 

世界で最も“モフモフ”であるとして知られた羊クリス。オーストラリアを訪れる方は、オーストラリア国立博物館を訪ね、その毛がどれほど大量であったのか見てみてもいいかもしれない。(了)

 

出典:Fox News:Chris the sheep, known for world-record amount of wool, dies in Australia(10/22)

出典:The Guardian:Chris the Merino sheep famed for his record-breaking fleece has died (10/22)

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