“世界最凶”のお化け屋敷、拷問部屋だとして閉館を呼びかける声が殺到
“世界最凶のお化け屋敷”として知られる米国の施設に対し、まるで拷問部屋のようであるとして閉館を呼びかける声が殺到する異例の事態となっている。
“世界最凶のお化け屋敷”とは?
閉館を求める声が殺到する“世界最凶のお化け屋敷”とされる施設は、米国テネシー州サマータウンに位置する「McKamey Manor」というもの。
同館は“自分自身がホラー映画を演じる視聴者参加型のイベント”施設を謳い、オーナーのRuss McKamey氏が撮影を行う中、来場者が数々の恐怖に耐え抜くという内容となっている。
入場に当たり来場者は、医師によって精神的にも身体的にも健康であることが証明されている、といった複数の条件を満たしていると共に、40ページにも及ぶ権利放棄書に署名することが求められているという。
入場の際の料金は無料で、さらに来場者が最後までアトラクションに耐えることが出来れば2万ドル(約217万円)もの報償金を与えるとしているが、これまでこの恐怖体験をクリア出来た人は一人もいないとのことだ。
一方そんなMcKamey Manorに対し閉鎖を求める声が集まっているのは、オンライン上で署名活動が行えるサイト「Change.org」。
同サイトではMcKamey Manorはお化け屋敷などではなく、“お化け屋敷に扮した拷問部屋”であるとして糾弾。
既に10万3000人以上もの人が、施設の閉館を求める署名を行う事態となっている。
McKamey Manorで起こることとは…?
しかしそれではMcKamey Manorを訪れる人は、一体どのようなことを体験するというのだろうか。
McKamey Manorのホームページによると、同館の恐怖体験は訪れる人それぞれの恐怖心に基いたものとなっているとのこと。
その上で“各ゲストは個々の限界点に達するまで、精神的にも身体的にも挑戦を受けることとなる”ということで、一度足を踏み入れてしまえばその恐怖は最長10時間続くこともあるとのことだ。
また来場者は館内を巡る間、目隠しをされたり正体不明の何かを食べさせられたり、水責めに遭ったりするという。
それだけではなく、時には抜歯のような行為や口の中にドリルを突っ込むような行為、顔の前に鋸の刃を向けるような行為、さらには身体に針を突き刺すような行為までもが行われるそうだ。
危険行為についてオーナーは否定するも…
そのような非常に危険な行為が行われる中、McKamey氏は過去の来場者の中には心臓発作を起こした人がいたことをも認めている。
Change.org上においても、来場者の中には拷問を受け複数回にわたり気を失った人がいたことや、性的暴行が報告されていることまでもが伝えられている。
また過去にMcKamey Manorを訪れたLaura Hertz Brothertonさんは、同館で顔を叩くといった暴力行為を受け、その傷が今も残ってしまっていることを訴えている。
一方これに対してMcKamey氏は、Change.org上に記された内容のどこが真実か否かということについては、言及したくない姿勢を示している。
しかしながら、「拷問やそのようなことはないが、催眠状態において何か非常に恐ろしいことが起こっていると信じ込ませるとすれば、それは自分の心の中で(起こっているので)あって、現実ではない」と言及。
McKamey Manorの恐怖体験に、拷問や違法行為が含まれていないことを強調している。
オーナー本人が拷問を否定しつつも、多くの疑惑が上がっている“世界最凶のお化け屋敷”McKamey Manor。今後の行方がどうなっていくのか気になる一方、同館の恐怖体験を味わってみたいとはけして思えない。(了)
出典:Fox News:‘Torture chamber in disguise’: 76K sign petition to shutter McKamey Manor haunted house(10/31)
出典:Washington Post:An ‘extreme’ haunted house requires a 40-page waiver. Critics say it’s a torture chamber.(10/30)
出典:INSIDER:Tens of thousands of people want to shut down a ‘torture chamber’ haunted house. Its owner says it’s more popular than ever.(11/1)
出典:Change.org:Shut down McKamey Manor