【黒人差別抗議運動】ボストンでコロンブス像の首が切断される
先日、アメリカでは探検家のクリストファー・コロンブスの像が引き倒されたが、今度は首が切断された像が見つかった。
バージニアで湖に捨てられる
6月9日、バージニア州のリッチモンドでは、黒人差別に抗議する人々により、Byrd公園にあったコロンブス像が引き倒された。
その像はスプレーをかけられ、やがて火を付けられ、その後近くの湖に投げ捨てられたという。
そして今度はマサチューセッツ州のボストンで、首が切断されたコロンブス像が見つかった。切断されたのは10日の午前12時30分頃と考えられ、通報を受けた警察が現場に急行。すでに切断された頭部は回収されたそうだ。
Boston: Christopher Columbus Park, Columbus statue beheaded, BPD investigators on scene #Boston25 pic.twitter.com/Ovpju9d6eP
— Mark Parkinson (@MParkBoston25) June 10, 2020
近年は人種差別主義者と評価
日本ではコロンブスはアメリカ大陸を発見した冒険家で、偉人として伝えられてきたが、近年アメリカでは人種差別主義者だったと考えられているという。
実際、コロンブスはアメリカ大陸の植民を進め、抵抗する先住民たちを多く虐殺したと言われている。
また今回の像の首は、2006年や2015年にも取り除かれており、赤いペイントでスプレーされ、「Black Lives Matter.」という言葉も書かれていたそうだ。
さらにストリーミングサービスの米HBO MAXは、映画『風と共に去りぬ』の配信を中止。ライブラリーから削除したという。
この判断は映画において、制作された当時の民族的、人種的偏見が描かれている点を考慮した結果だと考えられている。(了)
出典元:NBC:Christopher Columbus statue beheaded in Boston, one in Richmond thrown in lake(6/11)