インドで原因不明の病気が多発、目の痛みや吐き気などで450人以上が病院へ
インドのある州で、原因不明の病気で苦しむ人々が多く現れ、入院を余儀なくされているという。
意識不明に陥るケースも
その病気の蔓延が確認されたのは、インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州とされている。
先週末から同州の町、Eluruでは原因不明の病気にかかる人が増えており。患者らは吐き気からひきつけの発作を起こし、意識不明に陥るケースもあるという。また患者の何人かは口の周りに泡を吹かせていると言われている。
現在、この町の病院にはこれまでに455名が運び込まれ、その後200人が退院したそうだ。また少なくとも1人の死亡を確認。45歳の男性が心臓発作の症状を起こした後、亡くなったとされている。
全ての患者は新型コロナ陰性
インドでは新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、この病気で入院している患者は、全て新型コロナは陰性だったと言われている。Eluru政府病院の医療従事者は次のように語っている。
「病気にかかった人々、特に子供は、目が焼けるような症状を訴えた後、突然嘔吐をし始めました。患者のうち何人かは気を失い、発作でも苦しんでいます」
特別医療チームが原因を調査
また現在、特別医療チームが編成され、原因を探るためEluruの街に派遣されているが、患者の血液サンプルにはウイルス感染の証拠はないそうだ。
州保健省のAlla Kali Krishna Srinivas大臣は水質か空気の汚染を原因と考えているようだが、まだ病気の正体は謎だとしており、研究室で調べないと分からない、と述べている。
ただこの病気はこの地域に限定されており、病気になった人も全て同じ市に住んでいたという。特別医療チームは、現在研究所での分析結果を待っているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Mystery illness puts 450 in hospital in Indian state of Andhra Pradesh(12/7)
出典元:BBC:Andhra Pradesh: ‘Mystery’ illness puts hundreds in hospital(12/7)