「モデルナ」の新型ワクチンで激しいアレルギー反応、目眩や心拍数上昇
※これらの記事は、新型コロナワクチンの危険性を訴えるものではありません。どのような副作用があるのか正確に知るために、伝えることを目的としています。
アメリカのバイオ医薬品企業「モデルナ」が開発した新型コロナワクチンで、初めて投与された人に強いアレルギー反応が出た。
目眩や脈が早くなる
マサチューセッツ州の街、ボストンでは24日、医療従事者に対して、「モデルナ」の新型コロナワクチンの接種が行われたという。
しかし「ボストン医療センター」のHossein Sadrzadeh医師は、ワクチン接種後に激しいアレルギー反応に襲われたそうだ。
Sadrzadeh医師によれば、接種後すぐに目眩や脈が早くなる(心拍数が上昇する)などの、激しい副作用に見舞われたという。
自らエピペンを打つ
「モデルナ」の新型コロナワクチンは先週から、アメリカ各地で医療従事者などへの接種が開始されたが、公式にアレルギー反応が明らかにされたのは、今回のケースが初めてだとされている。
「ボストン医療センター」のスポークスマンであるDavid Kibbe氏によれば、Sadrzadeh医師は接種後にアレルギー反応が強くなるのを感じ、自らエピペン(アナフィラキシー反応を抑える薬)を投与したという。
その後、同医師は緊急措置部門に搬送され、評価を受けたのち治療を施され、経過観察後に退院したそうだ。
Kibbe氏によるこの声明は12月25日に出されたが、その時点でSadrzadeh医師はすでに回復し、健康にも問題がないと言われている。
「変異種からも保護してくれるだろう」
現在、新型コロナウイルスの変異種が見つかり、警戒感が広がっているが、これに関して「モデルナ」は23日に声明を発表した。
担当者は「現在までのデータに基づけば、当社のコロナワクチンによってできた免疫は、英国で見つかった変異種からも保護してくれるだろう」と説明したという。
またファイザーは、独ビオンテックと開発したワクチンを接種した人の血液サンプルが、英国で検出された変異種をどの程度中和できるか、データをまとめているそうだ。(了)
出典元:Reuters:Boston doctor has severe allergic reaction to Moderna COVID vaccine: NYT(12/26)
出典元:Reuters:ファイザーやモデルナ、コロナ変異種へのワクチン効果検証(12/22)