韓国でカップルがアート作品の前に置かれた道具を使い、誤って描いてしまう
韓国で展示されていたアート作品に、誤って来館者が直接描いてしまい、問題となっている。
作品のそばに置かれていた道具
そのアート作品とは、アメリカのグラフィティ・アーティストの「JonOne(John Andrew Perello)」さんが2016年に韓国において、ライブパフォーマンスで制作したもの。
その後、この作品はパフォーマンスで使われたペンキ(絵の具)やブラシ(筆)と一緒に各地で展示され、最近はソウルの「ロッテ・ワールドモール」に飾られていたという。
そしてここを訪れた20代のカップルは、ペンキやブラシを来館者用だと思い、自分たちで作品に書き加えてもいいと勘違いしてしまい、黒っぽい影のようなものを描いてしまったそうだ。
A young couple accidentally vandalized a painting worth about $500,000 at a gallery in Seoul, its exhibition head said on Friday. Footage showed the couple using acrylic paint and a brush that were part of a display near the artwork to splatter a new addition to the piece. pic.twitter.com/eYy0gsFHX3
— CBS News (@CBSNews) April 2, 2021
警察が事情を聞く
この時の様子は館内のカメラで撮影されており、その後警察は現場でこのカップルを探し出し、聞き取りを行ったという。
しかし事情を知ったモール側は2人を訴えることはせず、その後カップルは解放されたそうだ。
またモール側はその後、この作品の前に小さなフェンスを立て、「作品に触らないでください」と書かれた表示を用意したと言われている。
この作品は約50万ドル(約5500万円・44万ドルとの報道も)の価値があると見られており、現在もモール側はアーティストと作品を修復させるかどうか、協議しているという。(了)
出典元:BBC:Graffiti art defaced by spectators at South Korea gallery(4/3)