北朝鮮が東京オリンピックへの不参加を表明、理由は新型コロナ
北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染を懸念し、東京オリンピックに参加しない方針を明らかにした。
選手を新型コロナから守るため
北朝鮮は、新型コロナから選手を守るため、今年開催が予定されている東京オリンピックに参加しないと発表した。
不参加の決定は、3月25日に行われた北朝鮮のオリンピック委員会の会合で、明らかにされたという。
韓国側は、東京オリンピックにおいて北朝鮮と国境を超えた対話を望んでいたが、今回の方針によりそれが実現しない見通しとなった。
2018年、韓国と北朝鮮は平昌オリンピックにおいて合同チームを編成。その結果、歴史的な南北首脳会談も実現させたそうだ。
感染者がいないというが、専門家は懐疑的
新型コロナのパンデミックのために、東京オリンピックへの不参加を表明したのは、主要国の中では北朝鮮が初めてだと言われている。
また今回の不参加は北朝鮮にとっては、冷戦時代の1988年にソウル・オリンピックをボイコットして以来のことになるという。
そもそも北朝鮮は、新型コロナの感染者がいないとしていたが、専門家は懐疑的な見方をしており、昨年からの世界的な感染拡大を受けて、かなり警戒してきたとも言われている。
実際に今年の1月後半には国境も封鎖され、その後首都平壌にいる外国人にも隔離措置がとられた。
そして1月にはロシアの大使館員と家族らが、トロッコで国境を越えるという異例な出来事が起きている。(了)
出典元:BBC:Tokyo Olympics: North Korea to skip Games over Covid-19 fears(4/6)