スリランカの美人コンテストで優勝した女性、「離婚」で失格とされ、その場で冠も外される
スリランカで行われたビューティーコンテストで、優勝した女性がステージ上で失格にさせられ、その様子がテレビでも放送された。
離婚していると一方的に決めつけられる
そのビューティーコンテストとは「ミセス・スリランカ」を選ぶもので、4月4日にコロンボの劇場で開催されたという。
このコンテストで優勝したのはPushpika De Silvaさん。彼女には冠が贈られ、セレモニーの様子はテレビでも放映されたそうだ。
しかし、その時舞台にいた2019年の勝者であるCaroline Jurieさんは突然、De Silvaさんは失格だと主張。離婚した女性に賞を与えることができないのがルールだと述べた。
そして、De Silvaさんの頭に飾られていた冠を取り外し、2位だった女性に冠を贈った。この行動に対し、De Silvaさんは涙を浮かべてステージから去っていったという。
Mrs Sri Lanka for Mrs. World. The black saree ruled pic.twitter.com/w7x9xk4fC3
— Jamila Husain (@Jamz5251) April 5, 2021
離婚をしていないことが確認される
しかしその後、主催者は、De Silvaさんが離婚をしていなかったのを確認。正式にDe Silvaさんが勝者であることを認め、彼女に謝罪したという。
De Silvaさんは夫とは別居をしているが、正式には離婚していないとされ、冠も現在、彼女のもとに返されたそうだ。
しかし舞台上で、無理やり冠を外されたため、De Silvaさんは頭を怪我して、その後病院で治療を受けたと述べている。
また舞台上で、理不尽かつ侮蔑的に扱われたとして、法的措置も検討しているとし、記者会見でも次のように述べている。
「スリランカには、私のようにシングルマザーで苦しんでいる人が多くいます。この冠は、そんな女性、1人で子供を育てるために苦しんでいるシングルマザーたちに捧げられたものです」
主催した「ミセス・ワールド」側は、すでにこの問題について調査を開始しているという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Sri Lanka national beauty pageant winner injured on stage as rival tries to steal crown(4/6)
出典元:BBC:‘Mrs Sri Lanka’ beauty queen injured in on-stage bust-up(4/6)