オーストラリアのレストランが、レシートに「2名のとても迷惑なアジア人」と記載、後に謝罪
オーストラリア・ブリスベン市のレストランオーナーに、非難が集まった。店のスタッフが発行したレシートに、「2名のとても迷惑なアジア人」と印字されていたのがきっかけだ。
迷惑なアジア人
そのレストランは、ブリスベン市の中でもお洒落な店が集まるエリア、ブランズウィックにある「Froth on Brunswick」と報じられている。
問題のレシートは、そこでチキンクロワッサンとフィッシュタコスを注文した2名の客のもの。「Two very annoying Asians(2名のとても迷惑なアジア人」という文字が、上部に大きく印字されている。
海外メディアによれば、店のオーナーと思われる人物がレシートの写真をスナップチャット(画像共有SNS)に投稿したのが事の発端だそう。そこには「OMG I love my staff(オー・マイ・ゴッド うちのスタッフが好きだ」というメッセージが、泣き笑い絵文字と共に付けられている。
「スタッフ」とはレシートを発行したスタッフを指しているのだろう。オーナーがそのスタッフの態度を支持していると感じ取れる。写真は今、ツイッターやインスタグラムでも見ることができる。
Today I saw a QLD business owner encouraging racist behaviour amongst staff who labelled customers as “two very annoying Asians”. Immediately enraged and very frankly at my breaking point regarding all this anti-Asian hate, murders, attacks, and racism, I did something about it. pic.twitter.com/rxskADrCs6
— Vivienne (@breathinagb) April 5, 2021
この投稿をInstagramで見る
オリジナルの写真がスナップチャットに投稿されると、すぐに一人の客が(メディアによっては「一人の従業員」と報じているものもある)「これは絶対に許されないことだ」という抗議のメッセージを送った。それに対してオーナーと思われる投稿者は、「Oh、勘弁してくれよ(give it a rest)」「落ち着けって。ただのジョークなんだ(Oh geta grip. It is Just a joke)」と返信し、真面目に取り合わなかった。
オーナーは謝罪
だが、この件は多くの海外メディアに取り上げられ、オーナーであるShay Hayston氏は結局、差別を擁護するような今回の投稿について謝罪。次のような声明を発表した。
私が誇りとしている全てのものに反するような自分の行為を恥ずかしく思い、自分自身ひどく落胆してもいる。人の多様性を支持することは、私と店のスタッフの信条であり、その実現のためにもっと努力するつもりだ。
(了)
出典元:Metro:Cafe calls customers ‘two very annoying Asians’ on receipt(4/6)
出典元:MailOnline:‘Very annoying Asians’: Vile message is written on a receipt to describe diners at a restaurant – as Snapchat post exposes how manager APPLAUDED his staff’s behaviour(4/3)