ローマ教皇が特別仕様の完全電気自動車を発注、環境に配慮
アメリカの電気自動車スタートアップ企業「Fisker(フィスカー)」が、ローマ教皇が乗る特別仕様車を作ると発表した。車両は同社の完全電気自動車「Fisker Oceau (フィスカー・オーシャン)SUV」をベースにしたものになる予定。
完全電気自動車の専用車は初めて
Fisker社のニュースリリースによれば、同社の共同創業者であるHenrik Fisker氏とGeeta Gupta-Fisker博士は、すでに教皇に内謁し、車両デザインのプレゼンテーションを済ませているとのこと。
新しい専用車のベースとなるFisker OceanはSUV(スポーツ多目的車)、4WDで、動力源は100%電気モーターだ。教皇が乗る専用車としては、これが初めての完全電気自動車になる。
排気ガスを出さない電気自動車はそれだけでも環境に優しいと言えるが、Henrik Fisker氏によれば、「例えば海から回収したプラボトルをリサイクルしたカーペットなど、サスティナブルな素材がふんだんに使われた車両」になる予定だそう。
同社は、教皇にプレゼンテーションした際の写真や、その時説明に使った手描きのスケッチを公開している。スケッチには教皇(Pope Francis)のサイン「Francis」が入っている。
ローマ教皇の環境への配慮
ローマ教皇は、以前から環境問題を主要なテーマとして取り上げている。最近のツイッターアカウントには、今回の電気自動車発注に関連すると思われるこんなツイートがある。
環境を酷く汚染する化石燃料の使用に基づいたテクノロジーは、早急に他のものに置き換えなければならない。人々が重大な責任から逃げなかった時期として、この21世紀の黎明期が後世にまで記憶されるというのは、十分あり得ることだ。
また、教皇に内謁した感想として、Henrik Fisker氏もこんなツイートをしている。
ローマ教皇との内謁は、とても光栄なものだった。彼(ローマ教皇)は、環境と、来たるべき世代に対する私たちの責任を、非常に気にしていらっしゃる!
(了)
出典元:Fisker:Fisker Set to Make First All-electric Papal Transport(5/21)
出典元:MailOnline:Pope Francis’ new electric ‘Popemobile’ is part of his deep concerns about climate change and push for replacing fossil fuels ‘without delay’(5/21)