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米ワクチン接種宝くじで億万長者第1号、「イタズラ電話かと思った」

米ワクチン接種宝くじで億万長者第1号、「イタズラ電話かと思った」
Facebook/Abbey Bugenske

アメリカ・オハイオ州が、新型コロナウイルスのワクチン接種を促進するために導入した宝くじ。接種した人だけがエントリーでき、当選金は100万ドル(約1億900万円)。今月26日、その当選者第1号が出た。

 

大学を卒業したばかりの22才

 

「最初はイタズラ電話だと思った」

 

当選したAbbigail Bugenskeさん(上の写真)は、メディアにこう話す。26日の夜、シンシナティ市からクリーブランド市に近い両親の家に向けて車を走らせているとき、オハイオ州知事から直接、電話で連絡があったそう。

 

当選発表はテレビでも行われており、その後は友人知人からの電話が殺到。留守録メッセージはパンク状態になる。彼女自身も興奮し、両親の家に着くなり大声で叫んだという。

 

「あまり大きな悲鳴を上げたので、両親は何か悪いことが起こって泣き叫んでいると思ったようでした。なので私は、100万ドル当たった、大金持ちになる、と叫びました」

 

彼女が接種を受けたのは、年齢別の順番枠が回ってきてすぐのこと。その時は宝くじの実施は決まっておらず、彼女は後日エントリーした。オハイオ州のワクチン接種宝くじは、少なくとも1回接種した人なら誰でもエントリーでき、その中から、100万ドル(約1億900万円)の当選者が計5人選ばれる。海外メディアによれば、現在270万人以上の州民がエントリーしているとのこと。Bugenskeさんは第1号の当選者で、まだ4人の抽選が残っている。

 

今年大学を卒業したばかりの彼女は、今、シンシナティ市でエンジニアとして働いている。賞金を手にした後も仕事を辞める気はないそうだ。「一部は寄付し、残りは何かに投資する」とメディアに話している。また、中古車を1台買うことを考えているらしい。

 

他の州でも宝くじを導入

 

海外メディアによれば、接種者宝くじというアイディアには賛否両論あり、促進に繋がらないという意見も出ているそうだ。(例えばBugenskeさんは、宝くじ実施が決まる前に接種を受けており、宝くじに引かれて接種したわけではない)

 

だが、アメリカでは、オハイオ州以外でも接種者宝くじを実施し始めている。例えばカリフォルニア州は27日、150万ドル(約1億6400万円)×2本を含めた宝くじの実施を発表。ニューヨーク州は5月初め、州が運営する特定の接種会場で、最高賞金500万ドル(約5億4800万円)のスクラッチくじを無料配布すると発表している。(了)

 

出典元:The New York Times:Meet the Ohio vaccine lottery’s $1 million winner: A 22-year-old who ‘thought it was a prank.’(5/27)

出典元:Metro:Covid vaccine $1million lottery winner, 22, thought it was a prank call(5/28)

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