服装のジェンダーフリーを支持する学校の先生たちが、スカートで授業【スペイン】
スペインでは昨年から、服装のジェンダーフリーを支持する運動「La ropa no tiene genero(服に性別はない)」が広がりを見せている。
多くの学校の先生もこの運動に加わり、中には支持を表明するだけでなく、自ら実践してみせる先生もいるそうだ。海外メディアがその例として、スカートを穿いて授業する3人の男性教師を紹介している。
スカート姿の男性教師
Manuel Ortegaさん(37才)とBorja Velazquezさん(36才)は、スペイン北西部で最大の都市・バリャドリッドにあるVirgen de Sacedon小学校の先生だ。
2人が「服に性別はない」運動に加わった直接のきっかけは、生徒の一人がいじめにあったこと。その男子生徒は、学校にアニメ柄のTシャツを着て来たことで、同性愛者を差別する言葉で非難され、辱めを受けたそう。
これは先月のことだったらしいが、それ以来Ortegaさんは、同僚教師のVelazquezさんと共にスカートを穿いて学校に来ている。下にあるのが、Velazquezさんがツイッターに投稿した2人の写真だ。(左Ortegaさん、右Velazquezさん)投稿文にはこうある。
尊重、多様性、男女同等、そして容認をもって教育を行う学校。好きな服装でいい! 僕らは「服に性別はない」運動に加わる。
服装のジェンダーフリー運動
海外メディアによれば、「服に性別はない」運動は昨年10月27日の出来事から始まったそう。スペイン・バスク州ビルバオ市の学校にスカートを穿いて登校したMikel Gomezさんという生徒が、精神科に行くように指示され、退学させられた。
それ以来、多くの学生と先生たちが運動に加わり、Gomezさんがフェミニズムと多様性を支持することをTikTok動画で表明した11月4日が「スカートで登校する日」になっているという。
メディアには、運動を支持するもう一人の先生、Jose Piñasさん(下の写真)が紹介されている。昨年からスカートで授業を行なっている彼は、高校の先生らしい。投稿文にこうある。
20年前、性的指向を理由に迫害され、侮辱を受けたその高校で、いま私は先生をやっている。多くの先生は見てみないフリをしているが、私は、スカートで登校したことで退学になり、精神病院に送られたMikelを支持する運動に加わりたい。
(了)
出典元:The Hill:Male teachers wear skirts to school in protest(6/1)
出典元:Metro:Male teachers wear skirts to school after pupil was expelled for wearing one(5/31)