「ZARA」のデザイナーに批判殺到、パレスチナ人を蔑む発言で大炎上
スペインのブランド「ZARA」のデザイナーが、パレスチナ人を侮辱する発言をSNS上で行い、問題となっている。
パレスチナ人のモデルの投稿にメッセージ
イスラエルの占領下にある東エルサレム出身のモデル・Qaher Harhashさんは、先日パレスチナ人を擁護する記事をSNSに投稿したという。
この投稿に対し、「ZARA」のチーフデザイナーのVanessa Perilman氏は、イスラエルのガザ地区への残虐行為を擁護し、Harhashさんの信仰まで攻撃するメッセージを送ったという。
やがて、Perilman氏のパレスチナに対する憎悪とイスラム恐怖症に満ちたメッセージが拡散され、大きな問題に発展。デザイナーを処分しないことについて、「ZARA」自体も批判されている。
Vanessa Perliman a head designer at Zara DM’d a young Palestinian model this racist garbage and when she was called out gave a lukewarm apology before deleting all her social media. I emailed Zara to demand that disciplinary action be taken and this was their dismal response. pic.twitter.com/eCJ6FUei2u
— Nooran A. (@nooranhamdan) June 11, 2021
パレスチナ人を蔑む発言
メッセージの中で、デザイナーのPerilman氏は、次のように語ったという。
「たぶん、もしあなたたちのような(パレスチナの)人々が、教育を受けていれば、イスラエルの支援で作られた病院や学校を爆破しないかもしれない」
「私には、あなたがモデルをしていることが、おかしいです。実際、それ(モデルになること)は、イスラム教の信仰に反しているでしょう。もしあなたがイスラム教の国でクローゼットから出てきたら、石打ちの刑で殺されるでしょう」
Perilman氏はメッセージにおいて、先月行われた空爆でイスラエルが250人以上のパレスチナ人を殺害した事実を完全に無視。このためHarhashさんは自らのインスタグラム・ストーリーに、メッセージのスクリーンショットを公開した。
その結果、Perilman氏と「ZARA」は、親パレスチナ派を含む世界中の人々から広く反発を受けることに。実際、「ZARA」に対して公式に苦情を申し入れた人もいたそうだ。またPerilman氏は、自らのインスタグラムのアカウントやその他のSNSのページを削除したという。
「ZARA」のボイコットを呼びかける
Perilman氏はその後謝罪をしたようだが、モデルのHarhashさんは「謝罪をしたのは、自分の無知を指摘する人たちに脅威を感じたから」に過ぎないと指摘。
また彼女は「あるファッションデザイナーが反ユダヤ的なことを言った時、彼らは仕事を解雇された」と述べ、Perilman氏が解雇されていないことに不満を表した。
その後、Harhashさんはフォロワーに「ZARA」のボイコットを呼びかけ、以来ツイッターではハッシュタグ「#BoycottZara」がトレンド入りし、世界中の人々がHarhashさんやパレスチナの人々への支援を表明しているという。(了)
出典元:mashable:Zara faces calls for boycott after head designer’s Islamophobic and anti-Palestinian remarks(6/16)