【パラリンピック】ラケットを口でくわえてスマッシュ!エジプトの卓球選手がすごい
現在、東京ではパラリンピックが開催されているが、そこに出場している、素晴らしい技術を持った卓球選手をご存知だろうか。
サーブから強烈なスマッシュまで
その卓球選手とは、エジプト代表のIbrahim Hamadtouさん(48)だ。
彼はパラリンピックの東京大会では、卓球の男子シングルスに出場。
両手を失っているが、口でラケットを咥え、巧みに操り、サーブは勿論、強烈なスマッシュを打つなど、驚くような技を見せてくれた。その様子がこちら。
Egyptian Paralympian Ibrahim Hamadtou was 10 yrs old when he lost his arms in a train accident. Now 48, he’s competing in his 2nd Paralympic Games. He tosses ball up with his foot & hits the ball with paddle secured in his mouth with astonishing precision.pic.twitter.com/hUlaYOTkNz
— GoodNewsCorrespondent (@GoodNewsCorres1) August 27, 2021
10歳の時に両手を失ってしまう
Hamadtou選手は1983年、10歳の時に列車事故に巻き込まれ、両手を失ってしまったという。
しかしその後、友人からのネガティブな意見に刺激されて、卓球を始めたそうだ。彼は昨年、国際卓球連盟のウェブサイトのインタビューで次のように述べている。
「私はクラブで友人2人の試合の審判をしていました。彼らはあるポイントで意見を異にしていました。私が片方の選手に有利なポイントを数えたとき、もう片方の選手が私に、『お前は一生プレーできないんだから、邪魔をするな』と言ったのです。その言葉が、私に卓球をする決意をさせてくれたのです」
2014年にすでに映像が話題に
Hamadtou選手は2014年に、世界チーム選手権でゲストとして招かれ、試合に出場。世界の強豪と肩を並べ、相手を打ち負かした時の映像が話題になっていたという。
その2年後の2016年には、リオ・デジャネイロ大会でパラリンピック・デビュー。その時も見事なラケットさばきを披露した。
Hamadtou選手によれば、ラケットを口でくわえてサーブを打つことに慣れるまで1年近くかかり、定期的に練習してプレーすることで、この技術が向上したという。
もっとも今回、残念なことにHamadtou選手は、韓国のPark Hongkyu選手と、中国のChen Chao選手に負けてしまったが、この技術の高さには多くの人々から驚きの声が上がっていた。(了)
出典元:ABC News:Egyptian table tennis athlete, and amputee, captures hearts in Tokyo Paralympics(8/28)