プーチン大統領、ロスグバルディア部隊の副長を解任、その後逮捕
ロシアのプーチン大統領が、国家警備隊(親衛隊)のNo2を解任し、その後拘束されたことが報じられている。
「情報漏洩」「燃料の浪費」で解任か
その人物とは、ウクライナに侵攻している「ロスグバルディア部隊(国家警備隊)」の副長である、ローマン・ガブリロフ将軍(45)。
調査報道サイト「Bellingcat」によると、ガブリロフ将軍は「軍の情報を漏らした」「必要な燃料を浪費した」との理由で解任され、その後ロシア連邦保安庁(FSB)の防諜部により拘束されたという。
将軍の逮捕のニュースは、信頼できる3人の情報源から報告されたと言われているが、ただし解任された真の理由は不明なままだとされている。
The reason for the detention is unclear: per one source he was detained by FSB’s military counter-intelligence department over “leaks of military info that led to loss of life”, while two others say it was “wasteful squandering of fuel”, ahem. pic.twitter.com/UynQuWv8sr
— Christo Grozev (@christogrozev) March 17, 2022
先陣を切るも、大きな犠牲を払う
ガブリロフ氏は連邦警備隊で10年間勤務した後、昨年6月に国家警備隊副長になったという。
ロスグバルディア部隊は大統領直属の部隊で、主な任務は国内における治安維持や国境警備などとされ、ロシア連邦軍とは別の指揮系統に属する。
しかし今回、ウクライナへの侵攻に際して、ロスグバルディア部隊は先陣を切り、ウクライナ軍の激しい抵抗に曝され、大きな犠牲を払ってきたそうだ。
一方、ロシア下院のアレクサンドル・キンシテイン副議長は、ガブリロフ氏の逮捕を否定。テレグラムにおいても「このニュースはフェイクだ」とコメントしている。
ただ先週、ウクライナの安全保障会議の議長であるオレクシー・ダニロフ氏は、ロシアの作戦失敗により、紛争開始以来「約8人」のロシア人指揮官が解雇されたと述べている。
また17日には、再びロシア軍の将官が死亡し、これで4人目になったことが明らかになっている。(了)