飛行中にパイロットが容体悪化、操縦経験のない乗客が着陸に成功
アメリカで、飛行機の操縦経験の全くない乗客が、無事着陸を成功させた。
乗客がパイロットに代わって操縦
アメリカの連邦航空局によれば、その出来事が起きたのは5月10日、場所はフロリダ州のパームビーチ国際空港だという。
当時、セスナ機208にはパイロットと乗客1人が乗っていたが、突然パイロットの容態が悪化してしまったそうだ。
しかしその後、操縦経験のない乗客がパイロットに代わって飛行を続け、管制官とやり取りをしながら、無事に空港の滑走路に着陸したという。
管制官が乗客に指示
乗客とパイロットは、次のようなやり取りを交わしたと言われている。
乗客「深刻な事態が発生したんだ。パイロットは支離滅裂になってしまった。飛行機の操縦の仕方がわからない」
管制官「了解。あなたの位置は?」
乗客「全く分かりません。目の前にフロリダの海岸が見えています。でも全く分からない」
その後、管制官は乗客に「翼を水平に保つこと」「海岸に沿うようにすること」、そして「北や南へ向かうよう」指示したという。
数分後、管制官はレーダーで飛行機の位置を確認。乗客に小型機の着陸方法を説明したそうだ。
パイロットや乗客の名前は明らかにされていないが、その後パームビーチ郡消防署は声明で「航空機は安全に着陸し、患者1人が地元の病院に搬送された」と述べている。(了)
出典元:CBS:Passenger with “no idea how to fly” a plane lands Cessna at Florida airport after pilot suffers possible medical emergency(5/11)