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ロシア軍がアゾフスタリ製鉄所を制圧、セベロドネツクで激しい戦闘

ロシア軍がアゾフスタリ製鉄所を制圧、セベロドネツクで激しい戦闘
Twitter/Defence of Ukraine

ロシア国防省は5月20日、ウクライナ南東部にあるアゾフスタリ製鉄所を制圧したと発表した。

 

製鉄所の防衛を終了

 

ロシア国防省の発表内容については、ウクライナ軍も認めており、アゾフ連隊長であるデニス・プロコペンコ氏によれば、ウクライナ兵はマリウポリの製鉄所での防衛を最終的に終了したという。

 

プロコペンコ氏はビデオ声明で、民間人と重傷のウクライナ人戦闘員は製鉄所から避難したと述べている。

 

 

ロシア側に引き渡されたアゾフ連隊の隊員たちの処遇だが、ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、隊員らが戦争捕虜の国際基準に沿って扱われると述べていた。

 

しかし複数のロシアの政治家は、アゾフ連隊の戦闘員らを裁判にかけることを要求し、ある者は彼らの処刑さえ要求しているそうだ。

 

ドンバス地方が「地獄」と化している

 

一方、ウクライナ東部・ルガンスク州の都市、セベロドネツクではロシア軍がウクライナ軍を包囲しようと攻勢を強め、両軍の間で激しい戦闘が繰り広げられているという。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部のルガンスク州とドネツク州(ドンバス地方)が「地獄」と化していると述べ、「戦争の最終段階」が最も血生臭いものになるだろうと警告した。

 

19日にはロシア軍の砲撃で、ウクライナの民間人12人が死亡したと言われている。

 

またロシア軍は20日、セベロドネツクにある学校を攻撃し、大人3人が死亡。ルガンスク州行政長官のセルヒイ・ハイダイ氏によると、今朝の攻撃時には、子どもを含む200人以上が学校に避難していたという。

 

さらにロシア軍は、ウクライナ北東部の都市・ハルキウにある町、ロゾヴァの文化センターもミサイルで攻撃。当時、建物内に避難していた子どもを含む、少なくとも7人が負傷した。

 

米「食糧供給を人質にしている」と非難

 

アメリカは、ロシア軍がウクライナの港を封鎖し、穀物の輸出を阻んでいることに関し、発展途上国での飢饉の恐れが高まっていると主張。ロシアが世界の食糧供給を人質にしていると非難した。

 

ロシアのメドベージェフ元大統領は、西側諸国が自国政府への制裁を緩和しない限り、ロシアが食糧供給を継続しないと警告していた。

 

またロシア高官は、軍と契約できる兵士の年齢制限を撤廃する新法を提案したという。これは、ウクライナでの攻撃を継続するために、ロシア軍が歩兵の不足に直面していることを示す兆候と考えられている。

 

現在、18歳から40歳のロシア人と18歳から30歳の外国人が軍と最初の契約を結ぶことができるそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia ‘takes control of Azovstal steel plant’; gas supply to Finland to be cut – as it happened(5/20)

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