イギリスでサル痘の患者がついに300人を突破、世界26カ国で確認
イギリスではサル痘の患者が増え、またヨーロッパを中心に世界各国に広がりを見せている。
感染者が合計302人になる
イギリスの健康安全局によると6月6日時点で、サル痘ウイルスの感染者が合計302人になったという。
地域別にみると、イングランドで287人、スコットランドで10人、ウェールズで3人、北アイルランドで2人のサル痘患者が確認されているそうだ。
またイギリス以外では、世界の26カ国でも患者が発生しており、その中には多くのヨーロッパの国も含まれている。
通常、確認されていない国でも増加
サル痘は、西アフリカや中央アフリカなどで発生すると言われ、そこへの渡航歴のある人から検出されるケースがあるという。
しかし通常、サル痘が確認されていない国々でも感染者が増えており、過去数週間で780人の感染が確認されている。
イギリスではゲイやバイセクシュアルの男性らのネットワークで感染が広がっており、現在ほとんどの患者がそのコミュニティで確認されているようだ。患者の多くはロンドンに住む若い男性だと言われている。
密接な接触によって感染
しかしサル痘は性行為によって感染することはなく、性的指向とも関係はない。つまり誰でもサル痘にかかる可能性があり、特に症状のある人と密接に接触した場合は注意が必要とされている。
またサル痘は人と人との間で簡単に感染するものではないが、皮膚、衣服、寝具、タオルなどとの密接な接触によって感染することがあるという。
ただ今までのところ、イギリスでの感染に関連する要因は特定されていない。(了)
出典元:BBC:More than 300 monkeypox cases now found in UK(6/6)