ロシアのラジオ局がハッキングされ、ウクライナ国歌と反戦の歌が流れる
先日、ロシアのラジオ局がハッキングされ、昼の放送で突然、ウクライナの国歌が流されたという。
ロシア国営紙が運営するラジオ局
そのラジオ局とは、「コメルサントFM」だ。ここは、ロシア国営新聞「コメルサント」が運営するラジオ局とされている。
6月8日の昼、「コメルサントFM」はニュースを流していたようだが、突然何者かにハッキングされ、ウクライナ国歌が流されたという。
またその後も、ロシアのロックバンド「ノーグ・スヴェロ(Nogu Svelo)」の『戦争なんかいらない』といった反戦の歌も流されたそうだ。
ラジオ局の編集長であるアレクセイ・ヴォロビョフ氏は、ロシアのTASS通信に対して、ハッキングされたことを認め、次のように語っている。
「私たちは本当にハッキングされました。技術専門家が今、インターネット・ストリームで何かをしようとしている、この攻撃の原因を突き止めています」
Радиостанцию «Коммерсантъ FM» взломали, там играют антивоенные песни и гимн Украины
Видео: @greenlightoff pic.twitter.com/cYIJHXPXWZ
— Холод (@holodmedia) June 8, 2022
過去にも「アノニマス」に攻撃される
この攻撃が、誰によるものかは明らかになっていない。
ただし「コメルサント」のメディアグループは、過去にハッカー集団「アノニマス」に攻撃されたことがあるという。
実際に今年の2月、「アノニマス」は「コメルサント」を一時的に使用不可能にしており、ロシアのTASS通信と他の国営メディア数社もハッキングしたと言われている。
また「アノニマス」は先週、ロシアに対する「最大の集団ハッキング作戦に、今も取り組んでいる」とツイートした。
People of Ukraine, we have not forgotten you. Putin is still a shithead, and we’re still underway in the biggest collective hacking operation #Anonymous has ever undergone.
— Anonymous (@YourAnonNews) June 3, 2022
「コメルサント」は、EUから「プーチンお気に入りのオリガルヒの1人」と評されている、ロシアで5番目の富豪、アリッシャー・ウスマノフ氏が所有しているという。(了)
出典元:METRO:Hacked Russian radio station plays Ukraine’s national anthem and anti-war songs(6/8)