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ウクライナのエネルギー施設の40%が損傷、ロシアによる攻撃で深刻な被害

ウクライナのエネルギー施設の40%が損傷、ロシアによる攻撃で深刻な被害
Twitter/DSNS.GOV.UA

ウクライナのゼレンスキー大統領は11月1日、国内のエネルギー施設の多くがロシア軍の攻撃により損傷したと明らかにした。

 

復旧作業で27万戸に水と電力を供給

 

ロシア軍は10月31日から、ウクライナ各地にミサイル攻撃を加え、特にエネルギー関連施設に損害を与えている。

 

ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍は11月1日にも、4回のミサイル攻撃と26回の空爆を行い、20以上の集落に対して27回に及ぶ多連装ロケットシステムによる攻撃を実施したという。

 

その上でウクライナ参謀本部は、「特にベラルーシ共和国の領土からの新たな攻撃と、攻撃用ドローンの脅威が残っている」と述べている。

 

首都キーウでは、一連の攻撃で多くの住宅に影響を与えたが、その後復旧作業が行われ、27万戸に水と電気を再び供給することができたという。

 

しかしキーウのヴィタリ・クリチコ市長はテレグラムで、「作業員が電気を完全に復旧させるまでにはもうしばらくかかるかもしれない、エネルギーシステムの安定化を待たねばならない」と警告している。

 

インフラの約40%に損害

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は11月1日、EU(欧州連合)のエネルギー問題担当委員、Kadri Simson氏と会談。

 

ロシア軍がウクライナのエネルギーインフラの約40%(ツイートでは30以%以上となっている)、特に火力発電所と水力発電所に「深刻な損害」を与えたと伝えた。

 

しかも攻撃が続いているため、ウクライナはヨーロッパへの電力輸出を停止せざるを得なくなったが、ゼレンスキー大統領は「すべてを復旧させ、エネルギーシステムの状況が安定すれば、ヨーロッパへの電力輸出を継続できると確信している」と述べたそうだ。

 

フランスが支援を表明

 

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した後、ウクライナが冬を乗り越えるのを助けると約束したという。

 

特に、ロシアの攻撃で損傷を受けた、水道とエネルギーインフラの修復を支援すると述べたそうだ。

 

また今後、フランスがウクライナの対空防御の強化を支援するとも約束した。

 

イランがさらに無人機をロシアへ提供

 

またウクライナ国防省は11月1日、イランが11月上旬に200機以上の戦闘用無人機をロシアに送る予定であると声明で発表した。

 

国防省の情報によると、無人機には「Shahed-136」、「Mohajer-6」、「Arash-2」などの戦闘用ドローンも含まれ、「カスピ海経由で、ロシア南部のアストラカン港に届けられる」予定だという。

 

またドローンは分解された状態で到着し、ロシア軍が再び組み立てを行い、機体にはロシアのマーク「ゼラニウム2」と書き直されるそうだ。

 

ウクライナ軍は9月13日以降、300機以上のイラン製ドローンを撃墜していると言われているが、イランはロシアのウクライナ侵攻への関与を大幅に深め、さらに中距離ミサイルなども大量に提供することに同意したという。下はイラン駐在のロシア大使と、イラン外相との会談の様子。

 

アフガンの特殊部隊員をリクルートか?

 

アフガニスタンの元将軍3人はAP通信に対し、アフガニスタンの特殊部隊の兵士が、ウクライナで戦うためにロシア軍にリクルートされていると語った。

 

元将軍らの話によれば、ロシア軍は数千人の元エリートアフガン兵を、月々1500ドル(約22万円)の報酬と、家族のための安全な場所を約束することで、「外国人部隊」に引き入れたいと考えているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Ukraine warns Iran plans to send more combat drones to Russian troops(11/1)

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