豪の大学が1回の充電で、1000キロ走るソーラーカーを開発
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オーストラリアにある大学で、これまでになく速く、しかも長距離を走れるソーラーカーが開発され、ギネス世界記録に認定された。
1000kmを12時間以内に走破
そのソーラーカー(太陽電池式電気自動車)とは「Sunswift 7」。ニューサウスウェールズ大学シドニー校の学生たちによって設計・開発されたという。
「Sunswift 7」は先日、ビクトリア州ウェンズリーデールにあるオーストラリア自動車研究センター(AARC)で走行試験を実施。
この結果、1回の充電で1000kmを、11時間52分08秒で走り切った。また平均時速も85kmに達し、「1回の充電で1000km走行可能な、最も速い電気自動車」の記録を達成したという。
それから数日後、専門家チームにより、時間や車のデータの分析・確認が行われ、正式にギネス世界記録の認定証が授与されたそうだ。
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1996年に最初のソーラーカーを開発
ニューサウスウェールズ大学では、1996年に最初のソーラーカーを制作しており、今回の「サンスウィフト7」はその最新作となる。
「サンスウィフト7」は、重量は500kgとテスラの4分の1程度(軽自動車より軽い)。空力設計、モーターやドライブチェーン全体の効率、タイヤの回転抵抗の低さにより、優れた効率を誇っているという。
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ニューサウスウェールズ大学シドニー校の機械工学科の学生で、サンスイフト・チームマネージャーのアンドレア・ホールデンさんは、次のように語っている。
「自分たちが世界最高のものを作る手助けをしたと思うと、とても不思議な気分です。2年前、この車を作り始めたときは、すべてがロックダウンして、難しい局面がたくさんありました。でも、チーム全体が一丸となって、ここまで進歩し、この素晴らしい地点までたどり着いたことは、本当にやりがいのあることでした。この世界記録は、チーム全員が積み重ねてきた努力の結晶なのです」(了)
出典元:UNSW:EV record breakers! Sunswift 7 goes 1000km on a single charge in world’s best time(12/19)