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2つの新型コロナワクチン、インド株にも「高い効果」を確認:英国公衆衛生庁調査

2つの新型コロナワクチン、インド株にも「高い効果」を確認:英国公衆衛生庁調査
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ファイザー製とアストラゼネカ製、2つの新型コロナウイルスワクチンが、インド型変異株に対しても有効であることが、英国公衆衛生庁の調査で確認された。同庁によれは、「非常に効果的(highly effective)」だとのこと。

 

ファイザー製ワクチンについては、2回接種した人の97%にインド株に対する中和抗体が作られることを、横浜市立大学の研究グループが確認している。今回の英国公衆衛生庁の調査は、中和抗体の有無でなく、接種が実際に引き起こされる病気をどの程度防ぐかを調べたもの。

 

ファイザー製は88%、アストラゼネカ製は60%有効

 

この調査は、イギリスでインド株「B.1.617.2」型が確認された4月5日から、今月16日までの患者データを基にしたもの。「診断陰性例コントロール試験」という一般的な手法でワクチンの有効率が算出されており、対象となった患者数は12675人。うちインド株「B.1.617.2」型の患者は1054人だったという。複数の人種が含まれている。

 

結果はというと、ファイザー製ワクチンの「B.1.617.2」型に対する有効率は88%、アストラゼネカ製は60%。ただし、どちらも2回接種した場合。1回だけの接種だと、どちらも有効率は33%程度に落ちるそう。

 

アストラゼネカ製ワクチンの有効率がファイザー製より低くなっているが、英国公衆衛生庁は考えられる理由として、効果を発揮するまでにアストラゼネカ製の方が時間がかかることを挙げている。イギリスではアストラゼネカ製ワクチンの2回目の接種開始が遅かったので、調査期間中に効果が十分に現れていない可能性がある。

 

英国株に対する有効率と同程度

 

今回の調査では、英国株「B.1.17」に対する有効率も算出しているのだが、比べてみると、インド株「B.1.617.2」型に対する有効率とそれほど大きな差はない。ファイザー製は英国株に93%有効、インド株には88%有効。アストラゼネカ製は英国株に66%有効、インド株には60%有効という結果になっている。

 

なお、海外メディアによれば、イギリスで確認されたインド株は「B.1.617.2」型以外に「B.1.617」と「B.1.617.3」があるそう。ただ、現在主流になっているのは「B.1.617.2」型だとのこと。(了)

 

出典元:GOV.UK:Vaccines highly effective against B.1.617.2 variant after 2 doses(5/22)

出典元:Metro:Pfizer and AstraZeneca jabs are ‘highly effective’ against Indian variant(5/23)

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