台湾で刑法を改正、ディープフェイクのポルノを配布した場合、最高で7年の刑
先日、台湾で法改正がなされ、ディープフェイクによって利益を得た犯罪者が、長期間服役する可能性が出てきたという。
昨年3月から刑法改正の議論
そもそも台湾では、政治家や芸能人を含む有名人の肖像が、ディープフェイク技術によってポルノビデオで使用され、ネットで販売されるケースが現れていたという。
そこで昨年3月には、このような事件に対する刑法の改正が発議され、議論が進められてきたそうだ。
そして台湾の議会は今年の1月7日に、刑法の改正を承認。これによりディープフェイクを使って、ポルノ動画などを配布して利益を得たものは、最高で7年の刑になる可能性が出てきた。
#Taiwan cracks down on #deepfakes. https://t.co/mopT8UHC10 pic.twitter.com/DNtVYYNsRz
— Taiwan News (@TaiwanNews886) January 7, 2023
利益のために配布すると、罪が重くなる
新たな刑法では、性的に露骨なイメージ(画像や動画)を使用して、ネットに投稿すると脅迫した場合は、最高で3年の刑に処せられるという。
また実際にイメージをばらまくと6カ月から5年の実刑判決となり、利益を得るために配布を計画すると刑期が半分追加される。
さらに無実の人に対して暴力で脅威を与え、性的な動画を録画した場合は5年、それを配布した場合は7年の実刑判決となるそうだ。この場合も、流布に営利が絡んでいれば、刑期は半分追加される。
ディープフェイクを使った場合も最高刑期は5年で、利益を得るためにイメージが配布された場合は7年の刑になるという。(了)
出典元:Taiwan News:Taiwan to punish deepfake crimes with up to 7 years in jail(1/7)