ロシア軍を倒す砲弾にメッセージを!ウクライナ支援のサイトを多くの人が利用
ウクライナを支援するために立ち上げられたサイトが、多くの人に利用されているという。
寄付をして武器にメッセージ
その支援サイトとは「Sign My Rocket」。ここでは個人が寄付をして、ロシア軍を攻撃する砲弾などにメッセージを書き込むことができるという。
そしてメッセージが書かれた武器は、実際にロシア軍に対して発射され、戦場で使われているそうだ。
このサイトは昨年の夏に、ウクライナ人の学生・Anton Sokolenkoさんによって立ち上げられ、現在までに100万ポンド(約1億6000万円)の寄付金が寄せられているという。
さまざまな国の人も利用
寄付をする人は、まずどの兵器にメッセージを書くかを決める。その後、メッセージの内容を決め、実際に寄付。すると現地の兵士が選ばれた武器にメッセージを書いて、証拠として写真や動画を送ってくれるそうだ。
寄付の金額もさまざまで、例えば「M777 howitzer」と呼ばれる155 mmの榴弾砲にメッセージを書き込む場合には200ドル(約2万6000円)、「M982 エクスカリバー」の誘導弾には700ドル(約9万1000円)。
また空対空ミサイル「R-27ER」へのメッセージは900ドル(約12万円)、戦闘機の「Mig-29」にステッカーとメッセージを表示させる場合は、2万ドル(約260万円)となっている。
Sokolenkoさんによれば、イギリスだけで約200件以上のオーダーが寄せられているという。
またさまざまな国の高官や著名人も利用しており、その中にはフィンランド軍情報局の前副局長であるMartti Kari氏や、フィンランドで最も有名なライターの1人、Sofi Oksanenさんもいるそうだ。
Martti Kari氏はロケット弾に「Kari家からメリークリスマス」とメッセージを書いており、Sofi Oksanenさんもツイッターで「今年花火に使うお金は、ロシアの侵攻からウクライナを守るために、ロケット弾に使う」と投稿している。
第2次世界大戦でも爆弾にメッセージ
もっとも、このようにメッセージ付きの兵器を敵に発射するのは、これが初めてではない。以前、ISIS(イスラム国)を攻撃するための爆弾には、「マンチェスターから愛を込めて」と書かれたこともあったという。
また第2次世界大戦でも、爆弾にメッセージを書くのは人気で、特にアメリカ空軍の隊員らは「アドルフヒトラーへ、ハッピーイースター」などと書いていたとされている。(了)
出典元:METRO:Thousands have paid to sponsor bombs which will be dropped on Russian soldiers(1/17)