Facebook/Nicole Willea

観光で東京を訪れていたアメリア人女性が行方不明になったが、警視庁は動かない。家族の苛立ちが複数の海外メディアで報じられている。

最後の居場所は渋谷

その女性は、シカゴ出身のメークアップ·アーティストKandace Schipperさん（29才）。現在はカリフォルニアに住んでおり、5月8日から東京を訪れていた。

これまで彼女は、電話やメールなどでシカゴ市の家族と毎日連絡を取っていたが、6月4日以降、連絡がつかなくなった。彼女の義理の兄弟であるAdam Willeaさんはこう言う。

「テキストメッセージや電話、写真、日々のアップデート、インスタグラム投稿など全部が、突然、6月4日に止まりました」

彼女にはLuis Torresさん（27才）という男性の連れがいたが、その男性ともやはり連絡が取れなくなっているとのこと。

家族はKandaceさんのクレジットカードの利用通知を受け取っており、それによると、彼女が最後にカードを利用したのは渋谷だそう。

警視庁は動かず

家族はシカゴ警察に行方不明者の届けを出し、在日米国領事館にもそのことを連絡した。領事館はKandaceさん探しに協力してくれることになったが、次に思わぬ障害が立ちはだかった。

Adam Willeaさんによると、警視庁がKandaceさんを行方不明者として捜索するのを拒否したという。理由は、彼女が帰りの飛行機の席に現れる可能性がまだあるかららしい。

日本の警察が動かなければ、シカゴの家族や領事館に実際の捜索は無理だろう。Willeaさんはフラストレーションを隠せず、海外メディアにこう話している。

「私たち（家族）は海を隔てたアメリカにいます。私たちにできることは、実質的には何もないのです。彼女は病院にでも運び込まれたのでしょうか、それとも監禁でもされているのでしょうか？　怪我をしているのでしょうか？　そういうことが分からないので、無力感を覚えるだけです。私たちが無力なのは、これが東京でのことだからです」

Kandaceさんに何かあったら、警視庁はどうするつもりなのだろうか。（了）

出典元：Independent:Kandace Schipper: Chicago family desperate for answers after woman goes missing on trip to Japan(6/14)
出典元：WGN9:Family searches for answers after Chicago woman goes missing in Japan(6/14)