「スレッズ」が1億人ユーザーに到達、一方ツイッターはアクセスが激減か?
Meta社の新しいSNS「スレッズ」が、公開からわずか数日で1億人ユーザーに達した。
インスタが10万人に達するのに1週間
Meta社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は「スレッズ」への投稿で、「新しいアプリが、週末にかけて1億人ユーザーに到達した」と述べた。
「スレッズ」は7月5日に公開され、週末の8日まで、わずか数日で1億人ユーザーに達したことになる。
2010年に立ち上げられたMeta社の「インスタグラム」の場合、10万人ユーザーに達するのに1週間かかったことを考えると、「スレッズ」はかなり急速に成長していることが伺える。
ザッカーバーグ氏も「スレッズ」への投稿で、「これはほとんどオーガニックな需要で、まだ多くのプロモーションも行っていない。まだ5日しか経っていないなんて信じられない!」と書き込んだ。
白人至上主義者のアカウントを凍結
ザッカーバーグ氏は「スレッズ」が「優しさ」に焦点を当てると約束しているが、実はすでに何人かのアカウントが停止されている。
アメリカの非営利団体「Media Matters」によると、「スレッズ」には白人ナショナリストのリチャード・スペンサー氏や、白人至上主義者で反ユダヤ主義を公言しているニック・フエンテス氏など、右翼の人物が登録しているという。
しかし、Meta社はその後、リチャード・スペンサー氏のアカウントを削除した。
スペンサー氏は白人至上主義者で、ネオナチの指導者とされ、ユダヤ人を批判し続けており、トランプ元大統領の支持者とされている。
またMeta社は、EU圏内において、アプリの個人情報利用がどのように規制されるのか、様子を見ているため、ヨーロッパでの「スレッズ」の立ち上げを延期している。
ツイッターではアクセスが「激減」?
一方、ウェブサービス会社「Cloudflare」は7月9日、ツイッターへのウェブサイトのトラフィックが「激減」していると主張した。
「Cloudflare」のマシュー・プリンス氏は、2023年半ばに「Cloudflare」のツイッターのドメイン・サーバー・ランキングが低下したことを示すグラフをツイッターに投稿している。
Twitter traffic tanking. https://t.co/KSIXqNsu40 pic.twitter.com/mLlbuXVR6r
— Matthew Prince 🌥 (@eastdakota) July 9, 2023
特に7月上旬にアクセスが激減した時期は、イーロン・マスク氏がツイッターに閲覧制限を課し、Meta社の「スレッズ」が立ち上げられた時期と重なっているようだ。(了)
出典元:The Guardian:‘Twitter killer’ Threads app hits 100m sign-ups in less than five days(7/10)