ロシアの国営テレビがハッキングされ、ウクライナのメッセージが流れる
今週、ロシアの国営テレビが大規模なハッキング攻撃を受け、ウクライナ国防省の動画などが放送されたという。
「清算の時が来た」
このハッキングは親ウクライナのグループによって行われたと見られ、数百万人の普通のロシア人が、戦争の現実を目にしたそうだ。
国営テレビはそれまで通常の番組を放送していたが、突然画面が切り替わり、ウクライナ軍が戦場でロシア軍を攻撃している様子が映し出されたという。
またウクライナ軍が進軍する様子も流され、最後に暗い画面に「清算の時が来た」とのメッセージが浮かび上がった。その動画がこちら。
The hour of reckoning has come 👀
Ministry of Defense of Ukraine#OSINT #Ukraine #ukrainecounteroffensive #UkraineRussianWar pic.twitter.com/O5V8gsSo0f
— OSINTGuru (@Willfrey1234) July 10, 2023
やがて画面には、バレエ「白鳥の湖」の映像が映し出されたが、これはソ連の指導者らが死亡した時にも流されたものだとされている。
ロシア最大の放送局も含まれる
ハッキングはウラル地方やシベリア地方における国営テレビに対して、複数回行われたという。
ハッキングされた放送局の中には、ロシア最大の「チャンネル・ワン」や、ロシア国防省が所有する放送局「Zvezda」も含まれていたそうだ。
またプーチン大統領の長年の愛人とされるアリーナ・カバエワ氏のメディア・コングロマリットが所有する、「Ren TV」も攻撃された。
今年の6月には、シベリアにあるクラスノヤルスク地方やチュメニ州、西部のクルスク州、飛び地のカリーニングラードでもハッキング攻撃を受け、ロシア国防省は再発防止を誓っていたという。(了)
出典元:METRO:Russians warned ‘the hour of reckoning has come’ in petrifying TV message(7/14)