2007年発売の初代iPhone1台がオークションにかけられ、2600万円超で落札
今月中旬、アメリカのオークションハウス「LCG Auctions」で初代iPhoneの競売が行われ、19万372.8ドル(約2635万5956円)の値がついた。
コレクターにとっては「聖杯」
今回落札されたiPhoneは、2007年に発売された初代の4GBモデル。2メガピクセルカメラが搭載されており、Webブラウザもプリインストールされている。工場から出荷された時の状態で未使用、パッケージも開封されていない。
オークションハウスによれば、「競売の委託者は、iPhoneが最初に開発された時の技術者チームの一部」なのだそう。
今回の競売は1万ドル(約138万円)からスタートし、予想落札価格は5万ドル(約692万円)~10万ドル(約1380万円)だった。最終的な落札価格は、発売当時の価格のおよそ400倍になった。ちなみに現在販売されているiPhone 14は、Apple Storeのサイトで11万9800円~だ。
「初代の4GBモデルは、iPhoneコレクターの間では『聖杯(Holy Grail)』とされる貴重なものです。現存する数が非常に少ないのですが、それは生産台数が限られていたためです」とオークションハウスは言っている。
売れなかった初代iPhone
Apple社CEOの故スティーブ・ジョブズ氏は、2007年初頭にiPhoneを発表し、電気通信産業を革新する「魔法」と呼んだ。
そして、2007年6月29日に初代iPhoneが発売されたが、売れ行きはよくなかった。当時の価格は4GBモデルが499ドル(約6万9000円)、8GBモデルが599ドル(約8万3000円)。
売り上げ不振に悩んだApple社は大幅値下げに踏み切ったが、それでもまだ売れず、結局、初代iPhoneは発売後2ヶ月ほどで生産中止となった。(了)
出典元:UPI:First-generation iPhone from 2007 sells for $190,372.80(7/17)
出典元:CBS News:Apple iPhone from 2007 sells for more than $190,000 at auction(7/17)