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トルコの深い洞窟内で倒れた探検家、国際救助チームにより救出される

トルコの深い洞窟内で倒れた探検家、国際救助チームにより救出される
X_Reuters

トルコにある深い洞窟で、病気になったアメリカ人の探検家が、ついに地上に引き上げられた。

 

地下1120メートル地点で倒れる

 

その探検家とは、ニューヨーク州出身のマーク・ディッキーさん(40)だ。

 

彼はトルコ南部、タウルス山脈にある狭い地下トンネル群の「モルカ洞窟」の奥深くを調査中、9月2日に胃から出血する病気にかかり、倒れたという。

 

「モルカ洞窟」はトルコで3番目に深く、最も低い地点は地下1.3kmもある。

 

ディッキーさんは深さ1120メートル地点で倒れ、その後緊急の救出活動が行われていた。

 

そして9月11日、彼はようやく救助され、地上に運ばれたという。

 

国際チームが救助に参加

 

ディッキーさんの救助に当たっては、レスキュー隊、探検家仲間、医療関係者からなる国際チームが参加。

 

まずは地下に降りた救助隊が、ディッキーさんに輸血を施し、その後彼は担架に縛り付けられ、狭い通路をロープで慎重に引き上げられたという。

 

 

救助には数日間かけられたが、その間ディッキーさんの健康状態は着実に回復に向かっていったそうだ。

 

トルコの緊急対応サービスの現地支部長であるチェンク・ユルディズ氏も、9月10日には記者団に対し、次のように語っていた。

 

「全般的に健康状態は良好です。我々は血漿と血清のサポートで胃の出血の問題を解決しました」

 

ディッキーさんも9月6日に撮影された動画で、「トルコ政府の迅速な対応で、必要な医薬品を手に入れることができ、私は命を救われました」と語っていた。

 

地上に運ばれたディッキーさんの健康状態も良好で、その後野営地で救急医療隊員の手当てを受けたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Seriously ill US explorer is rescued from deep Turkish cave(9/11)

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