【悲報】環境活動団体さん、川を蛍光緑に染めてお魚の命を奪う
「リトル・ヴェニス」と呼ばれている仏・アルザスの川が、環境活動家の手で蛍光緑に染められる出来事が起こった。これ自体は初めてのことではないが、多くの魚の命が失われる異常事態となっている。
環境活動団体が声明を発表
9月16日、鮮やかな緑色に染まったのは、コルマールの旧市街を流れるラウフ川だ。Extinction Rebellion Strasbourgという環境活動団体が、この事態を引き起こしたと声明を出している。
Le 16 septembre, à l’initiative d’Extinction Rebellion Strasbourg, de nombreux.ses militant.e.s ont mené une action…
彼らのSNSによると、この行動は有毒廃棄物(アスベストや水銀などを含む)を、水源であるウィッテルハイムカリウムに廃棄するというストカミン・プロジェクトへの警告だという。
川に流したのはフルオレセインという、水と接触すると緑色に変わる染料とのこと。これは眼科や魚の養殖でも使用されているもので、生物(人間、植物、動物)に対してまったく無害であると主張している。
「魚が死んでいる」と市長が激怒
この出来事に怒っているのが、エリック・ストローマン市長だ。
染料が流されてから24時間経っても川の色は変わらず、魚が死んでいると投稿。
また、9月19日には、大雨が降ったのにもかかわらず、汚染が続いていることを報告している。
La Lauch est une rivière fragile.
La pollution perdure ce mardi malgré les pluies diluviennes de cette nuit. Photo…
環境活動団体が使用したというフルオレセインは、今までも抗議活動に使用されてきた。アメリカのシカゴでは、3月17日にこの染料を使用して聖パトリックを祝うのが伝統だという。
使用されたのが本当にフルオレセインであれば、もちろん魚が死ぬこともなく、効果はすぐに消えるはずだ。
ストローマン市長は、住民から魚が死んでいるとの報告を受け、自身も10匹以上の死骸を確認したという。
また、ストローマン市長もストカミン・プロジェクトには反対の立場だ。
犯人はすでに逮捕
この川に染料を流した実行犯は、目撃者である観光客から告発され、すでに逮捕されている。ストローマン市長によると、犯人はすでに拘留されておらず、罰金を科されただけで釈放されているという。
環境活動団体は、染料が魚の命を奪ったことを否定。市に対して水質調査を実施するようにと訴えている。(了)
出典:Le Figaro「À Colmar, des poissons retrouvés morts après une action d’Extinction Rebellion」(9/18)