120年以上も葬儀社に展示されていたミイラの男性、埋葬されることに【アメリカ】
アメリカで、ミイラ化され、長年展示されてきた男性の遺体が、埋葬されることになった。
1895年に刑務所で腎不全により死亡
その男性の正確な名前は不明だが、「ストーンマン・ウィリー」と呼ばれてきたという。
彼はアルコール中毒で、スリを行い逮捕され、1895年に刑務所で腎不全により死亡したと言われている。
その後、葬儀社のセオドア・オーマン氏によって、新しい防腐処理法「動脈防腐法」が試みられ、「ストーンマン・ウィリー」はミイラ化される。
そして128年間、ペンシルベニア州レディングにあるセオドア・オーマン葬儀社に安置されてきたという。
しかし10月7日には、ようやく近くにある墓地「フォレスト・ヒルズ・メモリアル・パーク」に埋葬されることになった。
After getting accidentally mummified 128 years ago, Stoneman Willie finally got a funeral. pic.twitter.com/YIoGhSAAm1
— DW News (@dwnews) October 3, 2023
当初は、蝋のように白い姿だった
歴史家のジョージ・M・マイザーXI世によれば、オーマンは新しい技術の有効性を確認するために死体を保管したという。
その後、「ストーンマン・ウィリー」は地元で有名となり、レディングの町の過去だけでなく、現在も象徴的な存在として語り継がれているそうだ。
1896年の新聞によれば、「ストーンマン・ウィリー」は、蝋のように白い姿だったという。しかし100年以上経った今では、革のような茶色の姿に変わっている。
現在の葬儀社のオーナーは、適切な埋葬を行うために何年も働きかけており、今回「ストーンマン・ウィリー」は1895年当時にふさわしいタキシード姿で埋葬されるそうだ。
「ストーンマン・ウィリー」は偽名を使っていたため、死亡時には身元が不明だったが、葬儀社は過去の記録から彼の身元を突き止め、埋葬の際に明らかにする予定だという。(了)
出典元:METRO:Man accidentally mummified and put on display for more than a century to get proper burial(10/5)