80歳の女性の脳に針が刺さっているのを発見、親による嬰児殺しの試みか【ロシア】
ロシアで、高齢者の女性の脳に針が刺さっているのが、検査により偶然発見された。
3センチの針が脳に刺さる
その高齢者の女性は80歳で、ロシア極東のサハリンに住んでいるという。
しかし先日、医師が彼女の脳をCTスキャンしたところ、長さ3センチの針が脳に刺さっていたことが明らかとなる。
医師たちは、女性の容態を悪化させる可能性があるため、針を抜くことを考えておらず、女性は病院で医師たちに見守られているという。
飢饉の時代には珍しいことではなかった
医師たちは、この女性が、両親による嬰児殺しの失敗の犠牲者だったと考えている。
サハリンの地方保健局は10月4日、声明を発表。次のように述べた。
「このようなケースは飢饉の時代には珍しいことではありませんでした。彼女の両親は、恐らく第2次世界大戦中、自分たちの子供を殺そうと決断したのでしょう。そして彼女は生まれてからずっと、長さ3センチの針と共に暮らしてきたのです。この方法は、犯罪の証拠を隠すために、しばしば用いられたのです」
戦時中はソ連全土で食糧不足が蔓延し、多くの人々が貧困にあえいでいたそうだ。
声明によれば、針は女性の左頭頂葉を貫通したが、親が意図した効果はなく、彼女は一命を取り留めたという。
また女性は針による頭痛なども訴えておらず、命に危険が及ぶ状況ではなかったそうだ。現在、主治医が女性の容態を見守っているという。(了)
出典元:The Guardian:Russian woman has lived 80 years with needle in her brain, doctors discover(10/4)