「ハマス」に人質にされた子供たちのチラシ、2人の女性が破り捨てる【イギリス】
イギリスで、親パレスチナの女性らが、「ハマス」に人質になった子供のチラシを破り捨てる様子が撮影された。
「これはパレスチナのためよ」
その映像を撮影したのは、Neta Fibeeshさんだ。彼女によれば、先日ロンドン北部のモーニングトン・クレセント周辺で母親と共に、人質にされた子供たちのチラシを貼っていたという。
するとそこへ2人の女性が現れ、チラシを一枚一枚剥がし、破り捨てたそうだ。
しかもNetaさんが抗議すると、2人の女性のうち1人が「これはパレスチナのためよ」と述べたという。
さらにNetaさんが「この写真に写っているのは、子供たちや罪のない人たちです」と付け加えると、相手の女性の1人は、「パレスチナの子供たちのことは、どうなの!」と叫び返したそうだ。
“This is for Palestine”, she said. pic.twitter.com/s3ElKXo6OP
— Elad Simchayoff (@Elad_Si) October 12, 2023
攻撃後に、イスラエルから脱出
Netaさんはイスラエル生まれだが、3歳の時に家族と共にイギリスに移住。「ハマス」による越境攻撃があった時には、イスラエルにいたという。
しかしその後、テルアビブ発の「ブリティッシュ・エアウェイズ」の最終便でイギリスに戻ることができたそうだ。
イスラエルにいるNetaさんの友人たちは、「ハマス」によるミサイル攻撃から身を守るために避難しており、また同年代の人たちは戦闘予備役として召集されているという。
そしてイギリスに戻ってから落ち着かなかったNetaさんは、何か手助けをしたいと思い、「ハマス」に誘拐された人々のチラシを印刷して配ったそうだ。
Netaさんによれば、彼女の親しい家族の友人や、そのおばあちゃんも「ハマス」に誘拐されたという。
ただ、このようなチラシは安否情報を得るためのものではないらしく、また至る所に貼られており、イスラエル側の被害を強調する狙いがあるとの意見もある。(了)