イスラエル軍がガザ地区への進軍に「青信号」、地上侵攻が間近か?
イスラエル軍が間もなくガザ地区へ地上侵攻するのではないか、との情報が流れている。
「人質や民間人の犠牲は二の次」
イスラエルのニル・バルカット経済相によれば、イスラエル軍はいつでもガザへ侵攻する「青信号」を出しているという。
バルカット経済相はABC Newsに対し、「人質や民間人の犠牲に対する懸念は、ハマス殲滅のためには二の次になる」とし、次のように語った。
「われわれは人質を生還させるためにあらゆる努力をする。最初で最後の優先課題は、ハマスの殲滅である」
またイスラエルのヨアヴ・ガラント国防相も19日、ガザ国境に集結した部隊に対し、パレスチナ領土を「内側から」見る日も近いとし、次のように語った。
「今は遠くからガザを見ているが、もうすぐ内側から見ることになる。命令が下されるだろう」
Defense Minister Yoav Gallant to troops on the Gaza border: “You now see Gaza from afar, soon you will see it from the inside. The order will come.” pic.twitter.com/BwXd6BBAWd
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) October 19, 2023
ラファ国境検問所は開通せず
一方、ガザ地区とエジプトとの間にあるラファ国境検問所は、いまだに開通していないようだ。
18日にはエジプトもイスラエルも、ガザ地区へ人道支援物資を持ち込むことを許可したと報じられたが、CNNによれば、20日になっても、国境が開通しない見込みだという。
アメリカの政府関係者は現在、人道支援物資を運ぶトラックの最初の車列が今週末、おそらく21日にエジプトからガザに入るだろうと予想しているそうだ。
ただ状況は「本当に不安定」であり、援助が一過性のものではなく、継続的なものになるよう働きかけが行われている。
ラファ国境検問所には現在も、ガザ地区から逃れようと多くのパレスチナ人が集まっているが、彼らが国境を越えて、エジプト側へ避難できる見通しは立っていない。
ヨルダン川西岸地区でも衝突
パレスチナ保健省によれば19日、ヨルダン川西岸地区の町、トゥルカルムにあるヌルシャムス難民キャンプで、イスラエル軍と衝突があり、8人のパレスチナ人が死亡したという。
またイスラエル警察は、この衝突の最中に警官1人も死亡したと明らかにした。
この難民キャンプでは、イスラエル軍と武装した集団との衝突が続いているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Biden calls on Congress to support funding for Israel and Ukraine in rare Oval Office address(10/20)