上海のディズニーランドで、クマのプーさんが客に強く頭を叩かれ、倒れる
クマのプーさんを演じていたキャストが客に襲われ、倒れて動けなくなってしまった。その場面を映した動画が投稿され、中国のSNSではキャストに同情する声が湧き上がっているそうだ。
頭を強く叩かれたプーさん
それは、上海ディズニーランドで、先月22日に起こった出来事。スタッフと一緒に園内をパレードしていたクマのプーさんに1人の中年男性が近寄り、頭部を強く叩いてノックダウンさせてしまった。プーさんは頭を抱えて倒れ、しばらく起き上がることができなかった。
当時その場にいた客の話では、ドンという大きな音が辺りに響き渡ったそうだ。
倒れたキャストは、その後スタッフに助けられて立ち上がった。上海ディズニーランドの広報によれば、暴力を加えた男性に何らかの処罰があったとのことだが、具体的な処罰の内容は発表されていない。
上海ディズニーでプーさんが!🥺 pic.twitter.com/7iC246dCp8
— 山谷剛史 アジア中国ITライター&異国飯 (@YamayaT) September 22, 2024
ディズニーキャラの頭部の被り物は、柔らかいクッションになっているように見えるが、中国メディアによれば、そうとは限らないとのこと。ディズニーの被り物は硬い素材で出来ており、頭の動きをはっきり見せるために、重い金属の骨組みが入っているそうだ。
また、上海交通大学のある学生がそのことを研究し、論文の中で「(ディズニーの)ヘッドギア(頭の被り物)を叩くと、中のパフォーマーが脳震盪を起こしたり、鼓膜が破れる危険性がある」と言っている。
SNSに同情のコメント
中国のSNSには、襲われたキャストに同情する声が溢れている。現地メディアはこんなコメントを紹介している。
客がパフォーマー(キャスト)を攻撃した事件は、大抵捜査されずに終わる。ディズニーランドはスタッフをもっとしっかり護るべきだ。
キャストは可哀想だ。重いコスチュームの中で高温に耐えながら、それでも感情を込めてキャラを演じなければいけない。
上海ディズニーランドのキャラが暴力を受けたのは、これが初めてではない。2023年の1月に、リーナ·ベル(「ダッフィー&フレンズ」のピンク色のキツネの女の子)が頭を強打され、意識朦朧となり嘔吐するという事件があった。(了)
出典元:South China Morning Post:Outrage as China tourist strikes Winnie the Pooh actor at Shanghai Disneyland, causing fall(10/4)
出典元:Hindustan Times:Winnie the Pooh knocked down by tourist at Shanghai Disneyland. Viral video sparks outrage(10/7)