旅客機のハイジャック犯を、乗客たちが協力して鎮圧【メキシコ】
メキシコで飛行機に乗っていた男がハイジャックを試みたが、その後乗客らに制圧された。
アメリカへ向かうよう要求
その事件が起きたのは、12月8日。その日、「ボラリス航空」の旅客機は、メキシコ中部・グアナファト州の都市・レオンから、北部のアメリカとの国境付近にある町、ティフアナへ向かっていたという。
しかし突然、乗客の男(31)が女性の客室乗務員を人質にとり、コックピットに侵入。アメリカへ向かうよう、要求したそうだ。
また男はドアに向かって行こうとしたところ、他の乗客たちに取り押さえられたという。その瞬間がこちら。
Would-be Mexican plane hijacker subdued by passengers and crew after he tried to force plane to fly to US: video https://t.co/rpHCLiSx4v pic.twitter.com/ahB9oI9dby
— New York Post (@nypost) December 9, 2024
親族が誘拐されたと主張
結局、飛行機はコースを変更し、メキシコ西部の都市、グアダラハラに緊急着陸。男はそこで州兵に拘束された。
航空会社の職員によると、男は近親者が誘拐されたと訴えており、飛行機がレオンから離陸した瞬間、ティファナに行けば殺すと犯罪者から脅迫されたという。
機内の乗客にケガはなく、やがて全員が目的地へ到着することができたそうだ。
その後、男は車で護送される途中、警察官の銃を奪おうとしたという。その結果、車が衝突し、男と警官が負傷したそうだ。犯人の男は現在、病院で治療を受けている。
グアナファト州は長い間、麻薬カルテルに支配されており、メキシコのどの州よりも殺人事件の数が多いと言われている。
出典元:ABC News:Passenger who tried to force Mexican plane to fly to US said he was under threat by criminals(12/10)