デンマークで、「ストーンヘンジ」に似た円形の遺跡を発見
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Facebook/Vesthimmerlands Museum
デンマークで、木製の柱が環状に並べられていたと思われる遺跡が発見され、イギリスとの密接な関係が示唆された。
「ウッドヘンジ」と呼ばれる構造物
その遺跡が見つかったのは今年の1月、場所はユトランド半島北部の町、Aarsとされている。
そこでは、45本の木製の柱が埋め込まれていたと思われる穴が、環状に並べられていたという。
この円の直径は30mもあり、紀元前2600年から1600年の間に建設されたと考えられている。
柱が環状に並べられた構造物は「ウッドヘンジ」とも呼ばれ、この地域で発見された遺跡としては2番目になるそうだ。
イギリスなどとの深い結びつきを示唆
発掘に参加したVesthimmerlands博物館の学芸員、Sidsel Wåhlin,氏によれば、最初は柱の穴が一列に並んでいるだけだと思ったが、それが円形になっていることを発見し、驚いたという。
実は、イギリスとアイルランドにも、紀元前3000年から紀元前2000年までの間に作られた、「ストーンヘンジ」や「ウッドヘンジ」のような円形の遺跡が数十個残っているという。
これらの環状の構造物は、当時の太陽崇拝や農業儀式の慣習と結びついた、儀式の中心地だったと考えられている。
そして今回、デンマークで見つかった「ウッドヘンジ」も、イングランドの「ストーンヘンジ」や「ウッドヘンジ」と似た方向性を持っていると考えられているそうだ。
そのため、この遺跡の発見により、共通の信仰体系がいかに広範に存在していたか、またいかにデンマークとイギリスが密接につながっていたかが、示唆されたという。(了)
出典元:The Guardian:Stonehenge-like circle unearthed in Denmark may have links to UK(2/26)